2進化ポケモンは、揃えるまでに手間がかかるぶん強力な性能を与えられています。ところがマンムーexは、その2進化を並べること自体を打点に変える設計をしています。ベンチに2進化がいるほどワザの威力が上がるため、普通なら1匹で十分な進化ラインを複数用意する理由が生まれるのです。ここでは公式のカードテキストを起点に、性能と組み方を整理しました。
この記事で分かること
- マンムーexの公式データと特性・ワザ
- とどろくこうしんの打点が伸びる条件
- マンモスキャリーで進化ラインを揃える手順
- 逃げるコスト4という重さへの対処
- 弱点への備えと採用枚数の目安
マンムーexの公式データ
まず数字を並べます。
基本の数値
進化段階は2進化、タイプは闘、HPは340です。弱点は草で×2、抵抗力の記載はありません。逃げるためのエネルギーは無色4個ぶんという重さです。カード番号は046、収録は拡張パック「バトルパートナーズ」になります。
ポケモンexなので、きぜつしたとき相手はサイドを2枚とります。HP340は高い部類でありながら、渡すサイドは2枚に収まる点が扱いやすいところでしょう。
進化ライン
公式のカードページで進化の並びを見ると、たねポケモンはウリムー、1進化がイノムーです。ウリムーからイノムー、そしてマンムーexという2段階を踏みます。
2進化なので完成までに時間はかかりますが、後述する特性がその手間を軽くしてくれます。
特性マンモスキャリー
進化ラインを揃えるための仕組みです。
公式テキスト
効果は次のとおりです。自分の番に1回使える。自分の山札からポケモンを1枚選び、相手に見せて、手札に加える。そして山札を切る。
毎ターン使える
条件は「自分の番に1回使える」だけです。進化したときに限る、といった制約はありません。場にいるかぎり毎ターン使い続けられる計算です。
2進化を複数ライン揃えたいデッキにとって、この安定した供給は大きな意味を持ちます。
ポケモンなら何でも選べる
対象はポケモンとだけ書かれています。たねでも進化でも、種類を問わず選べる形です。進化前が足りないときはたねを、進化先が足りないときは2進化を持ってこられます。
相手に見せる必要はありますが、手札に加わる点は変わりません。
複数匹いれば回数が増える
特性は1匹につき1回です。マンムーexを2匹並べれば、その番に2回使える計算です。ただしベンチの枠と、後述する打点条件との兼ね合いを考える必要があるでしょう。
ワザ とどろくこうしん

このカードの個性が出るワザです。
公式テキスト
コストは闘エネルギー2個、威力は180+。効果は「自分のベンチの2進化ポケモンの数×40ダメージ追加」というものです。
打点の早見
ベンチに2進化が1匹なら220、2匹で260、3匹で300、4匹で340、5匹で380という計算です。エネルギー2個で300を超える可能性があるわけです。
闘エネルギー2個という軽さで、この数字に届くカードは多くありません。
数えるのはベンチだけ
バトル場にいるマンムーex自身は数に入りません。ベンチにいる2進化ポケモンの数だけを数えます。
進化段階が条件なので、exかどうかは問いません。ルールを持たない2進化ポケモンでも1匹として数える読み方です。
2匹目のマンムーexも数える
ベンチに控えている2匹目のマンムーexは、2進化ポケモンなので条件に含まれます。特性の回数を増やしながら打点も上げられるため、複数採用の価値が高い構造です。
ベンチを2進化で埋める設計
ここが構築の中心です。
進化ラインの本数
ベンチに2進化を3匹置きたいなら、3本の進化ラインが必要です。それぞれにたねと1進化と2進化が要るため、必要なカードの点数はかなり増えます。
現実的には2本から3本に絞り、確実に完成させる形が扱いやすいでしょう。
進化を助けるカード
たねから一気に2進化へ飛ばせるカードがあれば、必要な番数が大きく減ります。2進化を複数並べる構築では、この種のカードは必須に近い存在です。
マンモスキャリーで山札から必要なカードを持ってこられるため、両方を組み合わせると完成が速くなります。
打点よりも安定を優先する
理論上の最大値は380ですが、そこを狙うと事故が増えます。ベンチに2匹揃えて260、3匹で300。この水準を安定して出せる構成のほうが、実戦では強いはずです。
ベンチの枠配分
ベンチは5匹までです。2進化を3匹置けば残りは2枠しかありません。展開役や補助役を置く場所が足りるかを、先に確認しておいてください。
逃げるコスト4という重さ
見落とせない弱みです。
自力では動けない
無色4個ぶんは、現行のカードの中でもかなり重い部類です。エネルギーを4個トラッシュして下がるのは、実戦ではほぼ現実的ではありません。
前に出したら動かせないという前提で立ち回る必要があります。
入れ替え手段が必須
コストを払わずにベンチへ戻せるカードがあれば、この弱みは緩和されます。デッキに数枚は入れておきたいところ。
呼び出しへの警戒
相手がベンチのポケモンを引きずり出すカードを使えば、育成中のポケモンが前に出されます。マンムーexが前に出たまま動けない状況は、相手にとって攻めやすい形でしょう。
バトル場に置く順番
最初からマンムーexを前に置くのではなく、別のポケモンで時間を稼いでから交代する形が基本です。前に出るタイミングは、攻撃を開始できる状態が整ってからにしてください。
弱点と苦手な相手
強い数字を出せるカードにも穴があります。
草タイプへの弱点
弱点が草で×2なので、草タイプのワザなら170ダメージで倒されます。HP340という高い数字も、弱点計算が入れば半分で済んでしまう計算です。
草デッキが多い環境では、場に出す枚数を絞る判断も必要でしょう。
ベンチを狙ってくる相手
ベンチの2進化が倒されれば、そのぶん打点が下がります。育成に時間をかけたラインを崩されると、立て直しに何番もかかるでしょう。
ベンチを守る手段があれば、この弱みは緩和されます。
展開が速い相手
2進化を複数揃えるまでに時間がかかるため、速攻を仕掛けてくる相手とは相性が良くありません。準備が整う前に押し切られる展開が、最も苦しい負け方でしょう。
特性を封じてくる相手
マンモスキャリーが止まると、進化ラインを揃える速度が落ちます。山札から必要なカードを持ってくる別の手段も用意しておきたいところです。
番ごとの動かし方

実際の流れを組み立てます。
1番目の番
ウリムーを複数ベンチに並べます。進化ラインの本数がそのまま打点の上限になるため、序盤の展開は最優先でしょう。
バトル場には別のポケモンを置き、時間を稼ぐ役割を持たせます。
2番目から3番目の番
マンムーexを1匹立て、特性で必要なカードを集めます。この段階では攻撃より、進化ラインを揃えることを優先してください。
闘エネルギーを2個つけておけば、いつでも攻撃に移れます。
4番目以降の番
ベンチに2進化が2匹以上揃ったら、とどろくこうしんで攻撃を始めます。260から300という打点で、多くのポケモンが1発の射程に入る計算です。
終盤の詰め方
相手のサイドが残り少なくなったら、あと何回攻撃すれば勝てるかを逆算します。ベンチの状況によって打点が変わるため、攻撃前に必ず2進化の数を数えてください。
相手のデッキ別の方針
同じ構築でも、相手によって優先順位は変わります。
高耐久の相手
300を超える打点が出せるため、HPの高いポケモンにも手が届きます。ベンチの2進化を3匹まで揃えられれば、多くの相手を1発で処理できる計算です。
速攻を仕掛けてくる相手
準備が間に合わない可能性が高い相手です。バトル場に時間を稼げるポケモンを置き、その裏で進化ラインを進める形が現実的でしょう。
倒されてもサイド1枚で済むポケモンを壁役に据えると、被害を抑えられます。
ベンチを狙ってくる相手
育成中のラインが崩されると、打点も完成速度も落ちます。どのラインから狙われそうかを予想し、進化を進める順番を調整してください。
草タイプが主軸の相手
最も厳しい相手です。170で倒されるため、殴り合いでは分が悪くなります。別タイプのアタッカーを混ぜ、無理にマンムーexを差し出さない判断が必要でしょう。
2進化デッキを回すための基礎
このデッキに限らず共通する考え方です。
進化できない番を作らない
公式の案内では、場に出たばかりのポケモンや進化したばかりのポケモンは、その番には進化できないと説明されています。次の番から進化できるようになる仕組みです。
つまりウリムーを出した番にイノムーへは進化できません。たねを早く並べることが、そのまま完成時期を早めます。
進化を飛ばすカードの価値
たねから2進化へ直接進化させられるカードがあれば、この待ち時間を短縮できます。2進化を軸にするデッキでは、採用がほぼ前提になるでしょう。
山札を掘る力
必要なカードを引けなければ、進化は止まります。マンモスキャリーに加えて、山札を大きく引くサポートやグッズも確保しておいてください。
事故のパターン
ウリムーが引けない、イノムーが引けない、進化を飛ばすカードが引けない。この3つが典型的な事故です。それぞれに保険を用意しておくと、崩れにくい構成になります。
デッキの組み立て方
構築を始めるときの出発点です。
主軸の枚数
マンムーexは2枚から3枚が目安でしょう。ベンチに控えさせることで打点条件にもなるため、複数採用の意味は大きいはずです。
進化前のウリムーとイノムーも、それぞれ必要な枚数を確保してください。
進化を助けるカード
たねから2進化へ飛ばせるカードは、厚めに積みたいところ。2進化を複数並べる構築では、ここの枚数が完成速度を直接決めます。
エネルギーの構成
とどろくこうしんは闘2個です。基本闘エネルギーを主軸に、10枚前後から調整を始めてみてください。逃げるコスト4を払う想定はしないほうが現実的でしょう。
入れ替え手段
前に出たマンムーexを下げる手段は必須に近い存在です。数枚は確保しておきたいところ。
打点の組み立て方を数字で押さえる
必要な数字を先に決めておくと、判断が速くなります。
倒したい相手から逆算する
相手のHPが260なら、ベンチに2進化が2匹いれば届きます。300なら3匹、340なら4匹という計算です。攻撃前にこの逆算を行えば、あと1匹進化させるべきかどうかが決まります。
進化を優先するか攻撃を優先するか
その番に進化を進めれば打点は上がりますが、攻撃が1番遅れる場面もあります。相手を倒しきれるかどうかで、どちらを選ぶかが変わるでしょう。
倒しきれないなら進化を進め、次の番に確実に落とす。この判断ができると無駄が減ります。
削ってから倒す選択
1発で届かない相手には、2回に分けて倒す計画も有効です。その間にベンチの進化を進められれば、2発目の打点が上がっているという組み立てもできます。
ベンチが減ったときの再計算
2進化が倒されれば打点は40ずつ下がります。毎ターン数え直す習慣がないと、届くと思って撃った攻撃が足りないという事故が起きるでしょう。
大会に持ち込む前の確認
準備の最終段階です。
レギュレーションの確認
スタンダードで使えるのは、カード左下のマークにH・I・Jと書かれたカードで、この範囲は2026年1月23日から適用されています。同じカード名でも収録商品によってマークが異なるため、現物で確認してください。
枚数の確認
デッキはちょうど60枚、同じ名前のカードは4枚までという基本ルールを守ります。基本エネルギーは枚数制限の対象外です。
練習で数えること
とどろくこうしんを撃つとき、ベンチに2進化が何匹いたかを毎回記録してみてください。平均が2匹に届いていなければ、進化を助けるカードが足りていない証拠でしょう。
練習で確かめる3つの数字
記録を残すと改善点が見つかります。
何番目に攻撃を始められたか
10回まわして、平均で何番目にとどろくこうしんを撃てたかを数えます。5番目を超えているようなら、進化を助けるカードか展開手段が足りていないでしょう。
攻撃時のベンチ2進化の数
撃つたびに、条件を満たすベンチが何匹だったかを記録します。平均が2匹に届いていれば、このデッキは狙いどおりに機能していると判断できます。
特性を使えた回数
マンモスキャリーを1試合に何回使えたかを数えます。マンムーexが早く立つほどこの回数は増えるため、完成速度の指標としても使えるでしょう。
壁役が耐えた番数
準備が整うまでバトル場を任せたポケモンが、何番持ちこたえたかも記録しておくと役立ちます。ここが短いなら、耐久のある壁役に差し替える判断ができるでしょう。
記録の読み方
3つの数字は連動しています。完成が早ければ特性の回数が増え、その結果としてベンチの2進化も揃いやすくなるという関係です。どれか1つが低いなら、そこが全体の足を引っ張っています。
対戦相手の2進化も観察する
相手が2進化を軸にしているなら、こちらと同じく準備に時間がかかります。どちらが先に完成するかの勝負になるため、相手のベンチの進化状況も毎ターン見ておくと、攻めどきの判断が正確になるでしょう。
集めるときの視点
購入前に確認したい点です。
収録商品と絵柄
拡張パック「バトルパートナーズ」に収録されています。同じカード名でも通常の絵柄と特別な絵柄では相場が離れるため、購入前に商品画像とカード番号を確かめてください。
進化ラインの総額
2進化を複数本揃える構築は、必要なカードの点数が多くなります。進化前も含めて必要枚数を書き出し、複数のショップの販売価格を並べて総額を確認してから買い始めるのが確実でしょう。
よくある質問
バトル場のマンムーex自身は打点に数えますか
数えません。テキストは自分のベンチの2進化ポケモンと限定しています。ベンチにいる2進化だけを数えてください。
ベンチのマンムーexも条件に含まれますか
含まれます。マンムーexは2進化ポケモンなので、ベンチに控えていれば1匹として数える読み方です。特性の回数も増えるため、複数採用の価値は高いでしょう。
exではない2進化も数えますか
進化段階が条件なので、ルールを持たない2進化ポケモンでも数えます。打点条件を満たすためだけに、扱いやすい2進化を混ぜる構築も考えられるでしょう。
マンモスキャリーは何回使えますか
1匹につき自分の番に1回です。マンムーexを2匹並べていれば、その番に2回使える計算です。
逃げるコスト4はどう対処しますか
エネルギーを払って下がるのは現実的ではありません。入れ替え用のカードを数枚入れて、コストを払わずに戻せる形を用意してください。
初心者でも組めるデッキですか
2進化を複数揃える必要があるため、準備の手数は多い部類です。まず1本の進化ラインを確実に完成させる練習から始めて、慣れてから本数を増やす順番をおすすめします。
ベンチに2進化を何匹置くのが現実的ですか
2匹から3匹が実戦的な目安でしょう。4匹以上を目指すと、必要なカードの点数が増えて事故率が上がります。260から300の打点で足りる相手が多いなら、そこで妥協する判断も有効です。
特性が止められたらどう動きますか
山札を大きく引くサポートやグッズに頼る形です。マンモスキャリーだけに依存した構成だと、止められた瞬間に完成が遠のく点は意識しておいてください。
マンムーexという設計の面白さ
2進化を並べること自体が打点になるという発想は、通常の構築とは逆の価値観を持っています。普通なら1本で十分な進化ラインを、あえて複数用意する理由が生まれるわけです。
特性マンモスキャリーが毎ターン山札からポケモンを持ってこられるため、その手間は思ったより軽く済みます。エネルギー2個で260から300を出せる効率も、闘タイプの中では高い水準でしょう。
一方で逃げるコスト4という重さと、準備に時間がかかる点は明確な弱みです。前に出るタイミングを見極め、入れ替え手段を用意しておけば、この2つは十分に管理できます。まずはベンチに2進化を2匹揃えるところを目標に、回してみてください。
