対戦を始めたばかりの頃、なぜ負けたのか分からないまま試合が終わることがあります。原因の多くは、サイドの数え方を意識していない点にあります。ポケモンカードは相手より先にサイドを6枚とったほうが勝つゲームなので、何回倒せば勝てるのかを常に把握している人が有利です。取る枚数を試合中に考え直せば、目先のきぜつではなく勝ち切る順番を選びやすくなります。ここでは公式のルールを起点に、サイドの基本から数え方、そして勝ち筋の作り方までを整理しました。

この記事で分かること

  • サイドが何を指すのか
  • ポケモンの種類ごとに変わる枚数
  • 勝敗が決まる3つの条件
  • サイドレースという考え方
  • 実戦で数えるときの手順

サイドとは何か

まず言葉の意味を揃えます。

対戦前に置く6枚

対戦の準備をするとき、山札から6枚を裏向きにして自分の横に並べます。これがサイドです。中身は見えないまま置かれ、条件を満たしたときに1枚ずつ手札へ加えていきます。

公式の案内では、ポケモンにエネルギーをつけてワザを使います。相手を「きぜつ」させ、サイドを相手より先に全部とれば勝ちです。

いつとれるのか

相手のポケモンをきぜつさせたときです。公式の説明では、相手のポケモンをきぜつさせたプレイヤーは、1匹につき1枚、自分のサイドをとります。

とったカードはそのまま手札に加わります。つまりサイドをとる行為は、勝利条件を進めると同時に手札を増やす行為でもあるのです

きぜつしたときに起きること

公式のFAQでは、きぜつしたポケモンの処理についてこう説明されています。そのポケモン、重なっている進化前のポケモン、ついているエネルギー、ポケモンのどうぐをすべて一緒に、トラッシュしてください。

進化していた場合は下に重なっていたカードもまとめて失う点は、覚えておく価値があるでしょう。

ポケモンの種類で枚数が変わる

ここが数え方の中心です。

通常のポケモンは1枚

特別なルールを持たないポケモンをきぜつさせた場合、とれるサイドは1枚です。進化ポケモンでも、たねポケモンでも同じ扱いです。

ルールを持つポケモン

公式のFAQでは、「ルールを持つポケモン」という言葉について次のように説明されています。exルール、Vルール、VSTARルール、VMAXルール、V-UNIONルール、かがやくポケモンのルール。これらを持つポケモンなどをまとめてそう呼ぶと説明されています。

カードの下部に「ポケモンexがきぜつしたとき、相手はサイドを2枚とる」といった記述があれば、それがそのカードのルールです。

実際の枚数の例

ポケモンexは2枚、ポケモンVも2枚。メガシンカexは3枚、TAG TEAMも3枚と書かれています。同じ「ex」でも、通常のポケモンexとメガシンカexでは渡す枚数が違う点に注意してください。

正確な枚数は必ずカード自体に書かれています。記憶に頼らず、対戦中に相手のカードの記述を確認する習慣をつけると間違いが減るでしょう。

枚数が勝敗に与える影響

サイド3枚のポケモンは、2回倒されれば6枚に届いてしまいます。サイド1枚のポケモンなら6回必要です。この差が、そのまま試合の長さと余裕の量になります。

勝敗が決まる3つの条件

きぜつとサイド獲得の関係を表す戦略図

サイドを6枚とる以外にも勝ち方があります。

条件1 サイドを先に6枚とる

最も一般的な勝ち方です。相手のポケモンを倒し続けて、自分のサイドを全部とれば勝ちです。

条件2 相手の場にポケモンがいなくなる

公式のFAQでは、場にポケモンが1匹もいなくなった場合、いなくなった側のプレイヤーの負けになると説明されています。相手のベンチが空の状態でバトル場のポケモンを倒せば、サイドが残っていても勝てます。

序盤に相手がたねポケモンを1匹しか置けていない場合、この条件で決着することがあります。相手のベンチの数は常に見ておきたいところ。

条件3 相手が山札を引けない

公式のFAQでは、対戦中に山札が0枚になっても、その時点では何も起きないと説明されています。次の自分の番の最初に山札を引けなければ、自分の負けです。

相手の山札を削る戦い方も、理屈のうえでは成立します。長期戦になったときは、お互いの山札の残り枚数も意識してください。

サイドレースという考え方

ここからは実戦での使い方に入ります。

少ない回数で6枚とる

自分は少ない攻撃回数で6枚とり、相手には多くの回数を要求する。これがサイドレースの基本です。サイド3枚のポケモンを2回倒せば、こちらは2回の攻撃で勝てる計算になります。

逆に自分がサイド3枚のポケモンばかり並べていると、相手も2回で勝ててしまいます。どちらが少ない回数で6枚に届くかを、対戦の最初から意識してください。

的を小さくする

サイド1枚や2枚で済むアタッカーを混ぜておくと、相手の計算が狂います。相手は倒す回数を増やさざるを得なくなり、そのぶんこちらは時間を稼げるでしょう。

ただし打点が落ちる場合が多いため、盤面を支えられる範囲での採用です。

あえて倒される選択

倒されること自体が常に悪いわけではありません。サイド1枚のポケモンを差し出して時間を稼ぎ、その間に本命を育てるという動きもあります。何を渡して何を守るかを選ぶ発想が、上達の分かれ目でしょう。

残り枚数から逆算する

自分のサイドが残り2枚なら、あと2回倒せば勝ちです。相手のHPと自分の打点を並べて、その2回が現実的かどうかを確かめてください。届かないなら、別のポケモンを狙うか、削ってから倒す計画に切り替える判断です。

実戦で数えるときの手順

毎ターン繰り返す作業として定着させたいところです。

まず両方のサイドを見る

自分の残り枚数と、相手の残り枚数。この2つを番の最初に確認してください。どちらが先に0になりそうかが、その番の方針を決めます。

次に相手の場を見る

相手のバトル場とベンチに、それぞれ何枚のサイドを渡すポケモンがいるかを数えます。倒しやすい相手と、価値の高い相手を分けて把握してください。

最後に自分の打点を確認する

自分のアタッカーが今出せる数字と、相手のHPを比べます。届くなら攻撃、届かないなら削るか狙いを変えるか。この3択から選ぶだけで、判断は整理されます。

数え間違いを防ぐ

サイドをとった枚数は、手札に加わったカードで確認できます。曖昧になったら、残っているサイドの束を数え直してください。対戦相手に確認しても失礼にはあたりません。

序盤・中盤・終盤の考え方

試合の段階によって、重視する点が変わります。

序盤

まだサイドは動いていません。この段階では、自分がどのポケモンで何回攻撃するかの計画を立てる時間だと考えてください。相手のベンチに並ぶポケモンを見て、後で倒す順番を頭に置いておきます。

中盤

最初のサイドが動きます。ここで自分が何枚渡したかによって、その後の方針が変わるでしょう。先に渡してしまった場合は、少ない回数で追いつく道を探す必要があります。

相手が3枚のポケモンを場に出しているなら、そこを2回倒すという単純な勝ち筋が見えてきます。

終盤

残り枚数が少なくなると、倒す順番のミスが致命傷です。あと何回で勝てるかを毎ターン数え直してください。相手のベンチにいる主力を呼び出すカードを1枚残しておくと、詰めの精度が上がります。

サイドに関わる効果

1枚取りと3枚取りのサイドレースを比べる盤面

カードによっては、サイドそのものに触れる効果があります。

多くとれる効果

ワザの効果で、倒したときにサイドを1枚多くとれるものが存在します。通常なら3回必要な決着が2回で済む場合があるため、勝利条件に直接触れる強力な効果です。

少なくとる効果

逆に、条件を満たすと相手がとるサイドが減る効果もあります。こちらは倒されたときの損失を抑える方向に働きます。

中身を確認する効果

サイドの中身を見たり、入れ替えたりする効果もあります。欲しいカードがサイドに埋まっている場合があるため、対戦中に確認できる手段は思っている以上に価値があります。

対戦準備でサイドを置くまでの流れ

サイドは対戦準備の一部として置かれます。前後の手順も確認しておきましょう。

手札を7枚引く

デッキをよく切ってから、山札の上から7枚を引きます。この中にたねポケモンが1枚もない場合は、引き直しが発生します。

公式のFAQでは、相手に手札を見せ、たねポケモンがないことを確認してもらうと説明されています。その後、手札をすべてもどし、デッキをよく切って引きなおしてください。引きなおした回数と同じまで、相手は山札からカードを引けます。引くかどうかは相手の任意です。

たねポケモンを置く

バトル場に1匹、ベンチに好きなだけ置きます。ベンチには最大で5匹まで置ける場が用意されています。

サイドを6枚置く

その後、山札の上から6枚を裏向きにして横に並べます。この6枚は山札から抜かれるため、デッキに入れた重要な1枚がここに埋まる可能性が常に残ります

引き直しが続いた場合

公式のFAQでは、たねポケモンが5回続けて手札に来なかった場合についても説明されています。その場合、相手は0枚から5枚のうち、どれだけカードを多く引くかを自分で選べます。

デッキ構築とサイドの関係

構築の段階で考えておきたい点です。

重要なカードの枚数

デッキに1枚しか入れていないカードは、6枚のサイドに埋まる確率が無視できません。必ず使いたいカードは2枚以上入れるか、山札から持ってくる手段を用意しておくのが基本の考え方でしょう。

アタッカーの構成

サイド3枚を渡すポケモンだけで組むと、2回倒された時点で負けます。1枚や2枚で済むポケモンを混ぜておけば、相手に必要な攻撃回数を増やせるでしょう。打点と引き換えに時間を買う構成だと考えてください。

逆転を狙う構成

自分のサイドが減るほど強くなるカードも存在します。先に倒される展開を前提に組むという発想もあり、これはサイドの仕組みを逆手に取った設計だと言えます。

サイドから考える立ち回りの型

盤面の状況ごとに、選ぶべき方針が変わります。

自分が先行しているとき

サイドを先にとっている状態です。この場合は無理をせず、確実に次の1枚を取りにいく形が有利でしょう。残り枚数が少ないほど、相手は焦って大きな動きを仕掛けてきます。それを受け切れる盤面を保つのが仕事です。

自分のアタッカーが倒されそうなら、エネルギーを別のポケモンへ移しておく判断もあります。倒された後に何もできない状態を避けることが優先です。

自分が遅れているとき

相手が先にサイドを進めている状態です。ここでは少ない回数で追いつく道を探します。相手が場に出しているポケモンのうち、最も渡す枚数が多い1匹を狙うのが基本の考え方でしょう。

サイド3枚のポケモンを2回倒せば、それだけで6枚に届きます。遅れていても、狙う相手さえ正しければ一気に逆転できる仕組みです。

互角のとき

お互いに同じ枚数を進めている状態では、次の1回の交換が勝敗を分けます。相手が次に何を出してくるかを予想し、それを倒せる準備を先にしておいてください。

相手の手札が厚いとき

サイドをとるたびに相手の手札は増えます。相手が終盤に大きく動いてくる前提で、こちらも山札を掘る手段を確保しておきたいところ。

練習で身につける数え方

慣れるまでは意識して繰り返す必要があります。

声に出して確認する

自分の残り何枚、相手の残り何枚。番の最初に口に出すだけで、見落としが減ります。友人との練習であれば、確認し合っても問題ありません。

紙に書き出す

対戦後に、サイドがどの順番で動いたかを書き出してみてください。どの1回が勝敗の分かれ目だったかが、後から見ると驚くほどはっきり分かります。

負けた試合を数え直す

負けた対戦で、相手が何回攻撃して6枚に届いたかを数えます。その回数が少ないなら、こちらが渡しすぎた可能性が高いでしょう。アタッカーの構成を見直す材料です。

よくある勘違い

初めのうちに間違えやすい点をまとめます。

とったサイドは手札になる

サイドはトラッシュに行くのではなく、手札に加わります。サイドをとるたびに手札が1枚増えるため、終盤ほど手札が厚くなる仕組みです。

相手のサイドは触れない

自分がとれるのは自分のサイドだけです。相手のサイドを減らしたり見たりすることは、特別な効果がないかぎりできません。

ベンチのポケモンを倒してもサイドはとれる

きぜつさせたのがバトル場でもベンチでも、サイドをとる条件は同じです。ベンチにダメージを与えるワザで倒した場合も、通常どおり枚数ぶんをとります。

同時に倒れた場合

お互いのポケモンが同時にきぜつする場面もあります。その場合の処理はカードの効果や状況で変わるため、迷ったら公式のQ&A検索で確認するのが確実でしょう。

大会で意識したいサイドの扱い

公式の場では、手続きの正確さも求められます。

とる枚数を宣言する

相手のポケモンをきぜつさせたら、何枚とるかを口に出してからサイドに手を伸ばすと、行き違いが起きません。特に2枚や3枚をとる場面では、相手も一緒に確認できる形が望ましいでしょう。

残り枚数を見せる

サイドの束は相手からも見える位置に置きます。枚数を隠す行為は認められていません。残り枚数はお互いが把握できる情報なので、堂々と数えて構いません。

記録用紙への記入

大会によっては、勝敗と残りサイド枚数を用紙に記入する場合があります。試合が終わった直後は記憶が曖昧になりやすいため、決着した時点で残り枚数を確認しておくと落ち着いて記入できるでしょう。

迷ったらジャッジに聞く

処理に自信がないときは、進める前に確認してください。大会であればジャッジに質問できます。曖昧なまま進めると、後から盤面を戻せなくなるでしょう。

よくある質問

サイドの中身は対戦前に見られますか

見られません。裏向きのまま置かれ、とったときに初めて内容が分かります。デッキに1枚しか入れていない重要なカードがサイドに埋まっている可能性は常にあります。

1回の攻撃で2匹倒したらサイドは何枚とれますか

きぜつしたポケモンそれぞれについて、そのカードに書かれた枚数をとります。通常のポケモン2匹なら2枚、ポケモンexと通常のポケモンなら合計3枚という数え方です。

サイドが残っていても負けることはありますか

あります。場にポケモンが1匹もいなくなった場合と、自分の番の最初に山札を引けない場合は、サイドの枚数に関係なく負けになります。

相手のサイドを直接減らすことはできますか

相手のサイドをとるのはあくまで相手自身です。こちらができるのは、自分のサイドをとるための条件を満たすことだけです。相手に多く倒させる形で、間接的に不利を押しつける考え方です。

進化しているポケモンを倒した場合はどうなりますか

とれるサイドの枚数は、一番上に重なっているカードの記述に従います。進化前のカードも一緒にトラッシュされますが、それぞれについて1枚ずつとるわけではありません。

サイドレースを意識すると何が変わりますか

攻撃するかどうかの判断に理由が生まれます。今この相手を倒すことが6枚に近づくのか、それとも相手を有利にするだけなのか。この問いを毎ターン立てるだけで、無駄な攻撃が減るはずです。

サイドを多くとれる効果は強いのですか

勝利条件に直接触れるため、影響は大きい部類です。ただし条件が設定されていることが多く、満たすための準備が必要です。テキストの条件部分を正確に読んでから採用を決めてください。

サイドを数える習慣が生む差

ポケモンカードの勝利条件はシンプルです。相手より先にサイドを6枚とればよい。ところが実際の対戦では、目の前の1匹を倒すことに気を取られて、あと何回で勝てるのかを見失いがちです。

カードごとに渡す枚数が違う以上、倒す相手を選ぶこと自体が戦術になります。サイド3枚のポケモンは2回で勝てる的であり、同時に自分がそれを場に出せば相手にとっても同じことが言えます。

番の最初に両方の残り枚数を確認する。相手の場にいるポケモンが何枚ぶんかを数える。自分の打点で届くかを確かめる。この3つを習慣にするだけで、判断の質は確実に変わっていくでしょう。