ゲーム本編の感覚で「炎は草に強い」と考えて攻撃したら、思ったダメージが出なかった。そんな経験をした方は少なくないはずです。ポケモンカードのタイプ相性は、本編とは別の仕組みで動いています。この記事では、相性表という言葉が指すものを整理したうえで、弱点と抵抗力の正確なルールと計算の順番をまとめました。手元のカードを見ながら、次の対戦で確認する順番まで決められます。読み終える頃には、対戦中の打点計算で迷わなくなります。
この記事で分かること
- ポケカで相性表という言葉が指す2つのもの
- 弱点と抵抗力の正確な効果
- ダメージ計算の正しい順番
- ベンチポケモンでの扱いの違い
- 弱点を突くための構築の考え方
ポケカの相性表が指す2つの意味
相性表という言葉は、文脈によって別のものを指します。混同すると、探している情報にたどり着けません。
1つ目が、タイプごとの弱点と抵抗力の対応を一覧にしたものです。炎タイプは何に弱いのか、といった観点でまとめられた表を指します。
2つ目が、デッキ同士の有利不利をまとめた表です。あるデッキが別のデッキに勝ちやすいかどうかを、対戦成績や構造から整理した資料にあたります。競技寄りの記事で使われるのは、たいていこちらです。
どちらを探しているかで、見るべき情報源は変わってきます。前者ならルールと個々のカード、後者なら大会結果と分布の分析です。この記事では両方に触れますが、中心はルールの側に置きます。
タイプ相性はカードごとに決まる
ここが誤解されやすい部分です。ポケモンカードには、ゲーム本編のような全タイプを網羅した相性の対応表がありません。
弱点と抵抗力は、カード1枚ごとに個別で設定されています。同じポケモンでも、収録パックが違えば弱点のタイプが変わる場合があります。つまり、タイプ名だけで判断すると外します。
確認する場所は、カードの下部です。弱点の欄と抵抗力の欄が並んでおり、そこにタイプの記号と数値が入る形です。抵抗力の欄が空欄になっているカードも珍しくありません。
この設計には理由があります。カードゲームでは、同じポケモンを何度も別のカードとして作り直します。そのたびに弱点を調整できるほうが、対戦のバランスを取りやすいわけです。
対戦前に相手のデッキが分かっている場合は、主要なポケモンの弱点を確認しておくと有利に立てます。暗記する必要はなく、その都度カードを見れば済む話です。
記号の読み方
弱点と抵抗力の欄には、タイプを表す記号が入ります。炎、水、草といったタイプごとに決まった記号が使われており、慣れるまでは見分けにくく感じます。
記号の隣には倍率や数値が並びます。弱点なら「×2」、抵抗力なら「-30」といった表記です。数字の意味は次の見出しで詳しく確認します。
なお、無色タイプのポケモンには弱点が設定されていない場合もあります。欄が空欄なら、弱点そのものが存在しないという意味です。
収録パックで変わる例
同じポケモンでも、収録先によって弱点が違う例は珍しくありません。デッキを組むときに古いカードと新しいカードを混ぜると、想定と違う結果が出る場合があります。
対戦相手のカードについても同じです。名前だけで「このポケモンは草弱点」と決めつけず、実際のカードを見てください。特に再録されたカードは、当時と設定が変わっている可能性があります。
弱点の効果と計算

弱点の効果は単純です。ダメージを受けるポケモンに弱点があり、攻撃側のタイプがそれと一致していれば、ワザのダメージが2倍です。
たとえば、こちらのワザが100ダメージで、相手の弱点がこちらのタイプと一致していれば200ダメージです。倍率が固定であるため、計算そのものは暗算でも間に合います。
注意したいのは、弱点が乗るのはワザのダメージだけという点です。ワザの効果でダメカンを直接置く場合や、特殊状態によるダメージには弱点が適用されません。テキストが「ダメージ」なのか「ダメカンをのせる」なのかを読み分けてください。
弱点のタイプは、カードによってはワザや特性で書き換えられます。相手の弱点を特定のタイプに変える効果を持つポケモンも存在するため、盤面の状況によって計算が変わる場合があります。
抵抗力の効果と計算
抵抗力は、弱点とは逆に働きます。ダメージを受けるポケモンに抵抗力があり、攻撃側のタイプがそれと一致していれば、書かれた数だけダメージが減ります。
多くのカードでは「-30」と表記されています。100ダメージのワザなら、70に減る計算です。倍率ではなく引き算である点が、弱点との違いにあたります。
抵抗力を持たないカードも多く、その場合は欄が空欄です。空欄なら計算に入れる必要はありません。
見落としやすいのは、抵抗力の差でワザが届かなくなる場面です。HPちょうどのダメージを想定していたのに、30引かれて倒せない。この失敗は、抵抗力の確認を飛ばしたときに起こります。
なお、計算の結果としてダメージが0以下になった場合、そのワザはダメージを与えません。マイナスの数値が相手を回復させることはありません。
弱点が乗らない例
もう少し具体的に確認しておきます。「相手のポケモンにダメカンを5個のせる」という効果には、弱点が乗りません。ダメカン5個は50ダメージ分ですが、倍率の対象外です。
同じく、どくややけどによるダメージにも弱点は関係しません。ポケモンチェックで処理されるこれらのダメージは、書かれた数値がそのまま入ります。
一方、「100ダメージ」と書かれたワザであれば、弱点の対象です。テキストの言葉づかいが、そのまま処理の違いを表しています。
この区別を知っておくと、耐久型の相手を崩す発想も広がります。弱点を突けない相手には、ダメカンを直接置く手段が有効な場合があるためです。
ダメージ計算の順番
複数の効果が重なると、どの順番で計算するかが問題です。ポケモンカードゲーム公式は、この順番を定めています。
最初に、ワザを使うポケモンにかかっている効果を計算します。打点を増やす効果や減らす効果が該当します。次が弱点で、あれば2倍にする処理です。
続いて、抵抗力があれば書かれた数を引きます。最後に、ダメージを受けるポケモンにかかっている効果を計算します。受けるダメージを減らす効果は、この段階で適用されます。
順番が重要なのは、掛け算と引き算が混ざるためです。処理の順序が変われば、同じ材料でも答えは別物です。弱点の2倍が先に来るか後に来るかで、最終的な数字は大きく変わります。
具体的に確認しておきましょう。素のダメージが100で、打点を30増やす効果があり、相手に弱点がある場合。まず130にしてから2倍にするため、260です。先に2倍にして30を足す計算とは結果が違います。
この順番を覚えておくと、対戦中の確認が速くなります。迷ったときは、攻撃側から受け側へ向かって処理すると考えてください。
ベンチポケモンには適用されない
もう1つ、必ず押さえておきたいルールがあります。ベンチポケモンへのダメージには、弱点と抵抗力を計算しません。
ワザの効果で相手のベンチポケモンにダメージを与える場合、書かれた数値がそのまま入ります。バトル場と同じ感覚で計算すると、数字がずれます。
このルールがあるおかげで、ベンチを攻撃する戦術の見積もりは単純です。弱点で倍になる心配も、抵抗力で減る心配もありません。
逆に言えば、弱点を突いて大きなダメージを狙うなら、相手をバトル場に引き出す必要があります。相手のベンチから狙ったポケモンを呼び出す手段が重宝されるのは、この理由も含まれています。
よくある計算ミスの例

ルールを知っていても、対戦中は間違えます。起きやすい5つのパターンを挙げておきます。
1つ目が、順番の取り違えです。打点を増やす効果を弱点の後に足すと、数字は小さく出る形です。攻撃側の効果を先に処理する、と覚えてください。
2つ目が、ベンチへのダメージに弱点を乗せてしまうケース。ベンチには適用されないため、書かれた数値がそのまま入ります。
3つ目が、抵抗力の見落としです。空欄のカードが多いぶん、抵抗力があるカードに当たったときに忘れがちです。相手のカードの下部は毎回見る習慣をつけましょう。
4つ目が、ダメカンとダメージの混同です。「ダメカンを3個のせる」という効果には弱点も抵抗力も関係しません。テキストの表記で判断してください。
5つ目が、弱点が書き換えられている状況の見落としです。相手の弱点を変える効果が場に残っている場合、計算の前提そのものが変わります。
こうしたミスは、相手に指摘されて初めて気づく場合もあります。攻撃を宣言する前に、声に出して計算する習慣が有効です。
弱点を突くための構築の考え方
ルールを理解したら、構築に落とし込みます。弱点を活かす方法は大きく2つです。
1つ目が、環境に多いポケモンの弱点を突けるアタッカーを入れる方法。大会で結果を出している構築の主役が何タイプかを調べ、その弱点に合うアタッカーを1体用意します。倍率が乗れば、素の打点が控えめでも十分な数字に届きます。
2つ目が、相手の弱点そのものを書き換える方法です。相手の場のポケモンの弱点を特定のタイプに変える効果があれば、こちらの攻撃をすべて倍率つきで通せる形です。ただし、こうした効果は使える回数が限られる場合が多く、使いどころの判断が要ります。
攻撃側だけでなく、守る側の考え方も併せて持っておきましょう。自分の主力が何タイプに弱いのかを把握し、そのタイプが環境に多いなら、耐久を上げる手段や交代先を用意しておく形です。
弱点だけで構築を決める必要はありません。倍率は魅力的ですが、当たらなければ意味がない要素でもあります。当たる確率と、外れたときの損失を見比べて枠を決めてください。
弱点の確認を習慣にする手順
対戦のたびに毎回確認するのは負担に感じるかもしれません。手順を固定すれば、数秒で終わります。
まず、相手がバトル場に出したポケモンの下部を見ます。弱点の欄にあるタイプ記号が、自分の攻撃タイプと一致するかどうかだけを確認してください。
次に、自分の主力ポケモンの弱点も同じように見ておきます。相手の攻撃で倍率が乗る場合、こちらのHPは実質半分と考える必要があります。
3つ目に、抵抗力の欄も一緒に確認します。ここを見る癖がついていれば、あと30が届かないという事態を避けられます。
最後に、盤面にある効果を数えます。打点を上下させる効果が残っていれば、計算に含めてください。
この4段階を1つの流れにしておくと、確認漏れが減ります。対戦を重ねるうちに、自然と目が動くようになります。慣れるまでは指で追いながら見ても構いません。
相手の弱点を突けないときの選択肢
弱点が噛み合わない相手は必ず出てきます。そのときの戦い方も用意しておきましょう。
第1に、素の打点を上げる手段です。ポケモンのどうぐやサポートで打点を足せば、倍率なしでも必要な数字に届く場合があります。
第2に、ダメカンを直接置く効果です。弱点も抵抗力も関係しないため、計算が読みやすくなります。耐久を上げてくる相手にも有効です。
第3に、複数回に分けて削る形です。1回で倒し切れないなら、2回で倒す前提に切り替えます。そのぶん、こちらが耐えられるかどうかの計算が必要です。
第4に、サイドの取り方を変える方法もあります。倒しにくいポケモンを避け、ベンチの別のポケモンを狙う判断です。相手のベンチから呼び出す手段があれば選択肢に入ります。
どれを選ぶかは、残りのサイド枚数と相手の打点で決まります。倍率が乗らない相手ほど、盤面全体を見る目が問われます。
デッキ相性表という別の使われ方
競技寄りの記事で相性表と呼ばれるのは、デッキ同士の有利不利をまとめた資料です。こちらの読み方は次のとおりです。
作られ方は資料によって違います。大会の対戦成績を集計したものもあれば、構造から推定したものもあります。どちらの方法で作られたのかが書かれていなければ、根拠として扱うのは難しいところです。
確認したいのは3点です。集計に使った大会と期間、母数、そして更新日。この3つが示されていない表は、目安にとどめてください。
もう1点、相性は固定ではありません。同じデッキ名でも、採用カードが数枚変われば相性は動きます。表の数字を覚えるより、なぜ有利なのかという理由を読むほうが応用が利きます。
自分で作る方法もあります。手書きの表で十分です。縦に自分のデッキ、横に環境の主要デッキを並べ、有利か不利かを書き込むだけで十分です。実際に対戦した記録から作れば、自分の環境に合った表ができあがります。
弱点が価格に影響する場面
弱点の設定は、カードの評価にも影響します。相場の観点から触れておきます。
環境に多いポケモンの弱点を突けるアタッカーは、対策枠として需要が生まれます。大会で結果が出ると、そのカードに買い注文が集中する流れです。
逆に、環境の主力に弱点を突かれる側のポケモンは、評価が下がる場合があります。同じ性能でも、周囲の分布によって使われる度合いが変わるためです。
こうした動きは、新しい拡張パックの発売や大型大会の結果で切り替わります。数週間単位で状況が変わるため、買うタイミングを計る材料として使えます。
対策枠として買うなら、必要な枚数だけに絞るのが基本です。環境が変われば出番がなくなる場合もあるでしょう。当サイトのカード別ページで販売価格と買取価格を比べておくと、買い足すか様子を見るかの判断がつきます。
ルールを確認できる公式の窓口
判断に迷ったときは、公式の資料に当たるのが確実です。3つの窓口を押さえておきましょう。
1つ目が、基本ルールの解説ページです。弱点と抵抗力の扱い、ダメージ計算の順番といった基礎が図つきで説明されています。始めたばかりの方は、ここを一度通して読むと理解が早く進みます。
2つ目が、上級プレイヤー向けのルールガイドです。細かい処理や例外的な状況の裁定がまとめられており、大会に出る方には心強い資料です。
3つ目が、質問と回答のページです。特定のカードの処理について、公式の見解が個別に示されています。カード名で検索できるため、迷った場面をそのまま調べられます。
対戦相手と解釈が分かれたときも、この3つを見れば決着がつきます。記憶に頼るより、その場で調べるほうが早く進むでしょう。
ポケカの相性に関するよくある質問
判断に迷いやすい点を、質問形式で補足します。
ポケカにタイプ相性表はありますか。ゲーム本編のような全タイプの対応表はありません。弱点と抵抗力は、カード1枚ごとに個別で設定されています。
弱点は何倍になりますか。ワザのダメージが2倍です。倍率は固定で、カードによって変わりません。
抵抗力はどれくらい減りますか。カードに書かれた数だけ引きます。多くは「-30」と表記されています。
ベンチのポケモンにも弱点は乗りますか。乗りません。ベンチポケモンへのダメージには、弱点も抵抗力も計算しません。
ダメカンをのせる効果に弱点は乗りますか。対象外です。弱点と抵抗力が関係するのは、ワザのダメージだけです。
ダメージが0以下になったらどうなりますか。そのワザはダメージを与えません。マイナスの数値が相手を回復させることもありません。
同じポケモンなら弱点は同じですか。違う場合があります。収録パックによって弱点のタイプが変わることがあるため、実物のカードで確認してください。
タイプの選び方に相性をどう組み込むか
デッキのタイプを決める段階で、相性をどこまで考えるべきか。判断の目安を示します。
まず前提として、タイプは弱点だけで決まりません。エネルギーの供給手段、使えるサポートポケモン、打点の出し方といった要素のほうが、実際の勝率には効いてきます。
そのうえで、環境の主力に弱点を突かれるタイプは慎重に選んでください。倍率が乗る攻撃を受け続ける構築は、HPをいくら高くしても追いつきません。
逆に、環境の主力の弱点を突けるタイプなら、それ自体が採用の理由です。素の打点が控えめでも、倍率で必要な数字に届く場面が増えるためです。
複数のタイプを混ぜる選択もあります。エネルギーの色が増える負担と引き換えに、弱点を突ける相手の幅が広がる形です。どちらを取るかは、デッキの回転速度と相談してください。
迷ったら、まず1色で組んでみるところから始めましょう。動く形ができてから、対策として2色目を検討するほうが失敗しにくくなります。
ポケカの相性を扱ううえでの要点
ポケモンカードには全タイプを網羅した相性表がなく、弱点と抵抗力はカードごとに指定されています。弱点はワザのダメージが2倍、抵抗力は書かれた数だけ引き算です。計算は攻撃側の効果、弱点、抵抗力、受け側の効果という順番で処理し、ベンチポケモンには弱点も抵抗力も適用しません。
次にやることは1つです。自分のデッキの主力ポケモンと、よく当たる相手の主力ポケモンについて、弱点の欄を確認してください。倍率が乗る組み合わせが見つかれば、その相手への勝ち筋が1つ増えます。必要なカードが見えたら、当サイトの価格ページで販売価格を比べておきましょう。
