ゾロアークの対策を調べていて、何を止めればよいのか分からず戸惑った人は多いはずです。このカードの厄介さは、自分のワザではなくベンチのポケモンのワザを使う点にあります。つまり目の前の1匹だけを見ていても、次に何が飛んでくるか読めません。裏を返せば、参照される側を崩せば打点そのものが消えるということでもあります。相手の盤面を見て次の一手を選べるよう、対戦中に確認する順番も示します。ここでは公式のカードテキストを起点に、どこを突けば止まるのかを順番に整理しました。
この記事で分かること
- Nのゾロアークexの公式データと特性・ワザ
- ナイトジョーカーがベンチを参照する仕組み
- 草弱点を突くために必要な打点
- 進化前を叩いて完成させない手順
- とりひきを腐らせる立ち回り
Nのゾロアークexの公式データ
対策を考える前に、相手の性能を正確に押さえます。ここが曖昧だと的外れな準備になってしまいます。
基本の数値
進化段階は1進化、タイプは悪、HPは280です。弱点は草で×2、抵抗力の記載はありません。逃げるためのエネルギーは無色2個ぶん必要です。カード番号は061、収録は拡張パック「バトルパートナーズ」になります。
ポケモンexなので、きぜつしたとき相手はサイドを2枚とります。進化元はNのゾロアです。
特性とりひき
効果は次のとおりです。自分の番に、自分の手札を1枚トラッシュするなら、1回使える。自分の山札を2枚引く。
手札を1枚減らして2枚引くので、差し引きで1枚増える計算です。1匹につき1回なので、複数並べればその回数だけ使えます。盤面にゾロアークexが増えるほど、相手の手札の回転が速くなる点は覚えておいてください。
ワザ ナイトジョーカー
コストは悪エネルギー2個。効果は「自分のベンチの「Nのポケモン」が持つワザを1つ選び、このワザとして使う」というものです。
ダメージの数値はカードに書かれていません。実際に出る打点は、ベンチにいるNのポケモンが持つワザ次第で変わります。つまりこのカード単体には、決まった火力が存在しないということです。
対策の起点になる3つの急所
強く見えるカードにも、必ず構造上の隙があります。
急所1 ベンチが打点そのもの
ナイトジョーカーはベンチを参照します。参照できるNのポケモンがベンチにいなければ、選べるワザがありません。打点はゾロアークexではなくベンチ側に置かれているという理解が、対策の出発点です。
裏を返せば、ベンチの1匹を倒すだけで相手の選択肢が減ります。目の前のHP280を削るより、こちらのほうが手数は少なくて済むでしょう。
急所2 草弱点で140
弱点が草で×2なので、草タイプのワザなら140ダメージで倒せます。280という数字は高く見えても、弱点計算が入れば半分で済むのです。草タイプのアタッカーを1枚入れておくだけで、対戦の見え方が変わります。
弱点は攻撃時のダメージにのみ働きます。ベンチにいるポケモンへのダメージには適用されない点は押さえておいてください。
急所3 進化ポケモンであること
1進化なので、場に出るまでにNのゾロアを経由します。進化前の段階で倒せば、相手が失うのはサイド1枚だけです。ゾロアークexが完成する前に処理できれば、2枚渡す局面そのものを避けられます。
序盤にベンチを狙える手段を持っていれば、ここが最も効率の良い攻め口になるでしょう。
対策1 ベンチのNのポケモンを狙う

最も構造的な対処法です。
何を狙えばよいか
相手のベンチに並ぶNのポケモンのうち、最も高い打点を持つ1匹が本命です。相手はその1匹を選んでナイトジョーカーを使うはずです。その1匹を倒せば、残るのは打点の低いワザだけになります。
どのワザを選ばれたかは対戦中に見えます。1回目の攻撃で使われたワザを覚えておき、その供給元を優先して処理してください。
ベンチを叩く手段
ベンチにダメージを与えられるワザ、ベンチから呼び出して攻撃する手段のどちらかが必要です。呼び出し系のカードは終盤の詰めにも使えるため、腐りにくい選択でしょう。
相手が同じ役割のポケモンを複数並べている場合は、1匹倒しただけでは止まりません。並んだ数を見て、止めにいくか本体を倒す方針に切り替えるかを判断してください。
呼び出しとの組み合わせ
ベンチにいるNのポケモンをバトル場へ引きずり出せば、そのまま倒せます。ゾロアークex本体は逃げるコストが無色2個ぶんなので、相手も入れ替えに手札を使うことになるでしょう。時間を奪う意味でも有効です。
対策2 草タイプで弱点を突く
打点で解決したい場合の道筋です。
必要打点の逆算
無傷から倒すには280が必要ですが、草タイプなら140で足ります。この程度なら標準的なワザで届く範囲でしょう。デッキに1枚だけ草タイプのアタッカーを入れる構築は、コストの割に効果が大きい選択です。
草エネルギーを入れる余裕がない場合は、無色エネルギーで動ける草タイプを探す方法もあります。デッキ全体のエネルギー構成を崩さずに済みます。
2回に分けて倒す場合
一撃で届かないなら、削ってから倒す形です。ただしその間に相手のナイトジョーカーを受けることになるため、どのワザを選ばれても耐えられる配置かどうかを先に確認してください。相手の打点が読めない以上、最悪の想定で構えるのが安全です。
対策3 進化前を叩いて完成させない
進化デッキ全般に通じる基本の考え方です。
Nのゾロアの段階で止める
相手がベンチにNのゾロアを置いた時点が、最も倒しやすいタイミングです。HPが低く、倒してもサイドは1枚しか渡しません。ここで進化ラインを断てば、相手の計画は大きく狂います。
何匹並べられているかを見る
相手がNのゾロアを2匹3匹と並べている場合、1匹倒しただけでは止まりません。中途半端に手を出すと、こちらの手数だけが減ります。並んだ数を見て、方針を決めてください。
進化を封じる効果
進化そのものを止める効果を持つカードがあれば、より確実です。ただし採用できる枠は限られるため、環境にどれだけ進化デッキがいるかを見てから決めるのが現実的でしょう。
とりひきを腐らせる立ち回り
特性への対処も考えておきたいところ。
手札が無ければ使えない
とりひきは、手札を1枚トラッシュすることが条件です。手札が0枚なら発動できません。相手の手札を減らす手段があれば、この特性を止められる場面が生まれます。
とはいえ、相手は毎ターン山札から引きます。完全に封じるのは現実的ではないでしょう。あくまで一時的に鈍らせる手段だと考えてください。
特性を封じる効果
相手のポケモンの特性を働かなくする効果があれば、より直接的です。ただしこうしたカードは対象が広いぶん、自分のデッキの動きにも影響することがあります。採用前に自分側への影響を確認しておきましょう。
手札を増やされる前提で組む
相手の手札が回るという前提で、こちらも山札を掘る手段を厚めに用意するのが現実的です。手札の枚数差がそのまま盤面の差になる点は、対戦していると実感できるはずです。
サイドレースで数える

数字で管理すると、勝ち筋が見えやすくなります。
3回倒せば勝ちという計算
ゾロアークexはサイド2枚のポケモンです。3回倒せば6枚に到達します。サイド3枚を渡すメガシンカexと比べると、必要な回数は1回多い計算です。
長期戦になりやすいぶん、こちらのアタッカーが何回攻撃できるかを先に見積もってください。エネルギーの総量と、倒されるまでの番数を紙に書いて確かめると判断しやすくなります。
進化前を混ぜて数える
Nのゾロアを倒せばサイド1枚です。本体3回ではなく、進化前2回と本体2回で6枚という組み立ても成立するでしょう。倒しやすいものから取っていく発想は、どんな相手にも通用します。
相手の構築を読む手がかり
対戦中に得られる情報を整理しておきます。
最初に選ばれたワザ
1回目のナイトジョーカーで選ばれたワザが、相手の本命である可能性は高いでしょう。そのワザの持ち主を覚えて、優先的に処理する対象に決めてください。
ベンチの並び方
ゾロアークexを複数立てているのか、ベンチのNのポケモンを複数用意しているのか。どちらに厚みがあるかで、崩す場所が変わります。前者なら本体を、後者なら供給元を狙う判断になるでしょう。
エネルギーの置き方
悪エネルギーがどこに何個ついているかを見れば、次に誰が攻撃するか読めます。ナイトジョーカーはコストが悪2個なので、その条件を満たしたポケモンが動く番だと分かります。
対策カードを選ぶ手順
買い足す前に、順番を踏むと無駄が減ります。
まず手持ちを見直す
草タイプのアタッカー、ベンチを狙えるワザ、呼び出し系のグッズ。この3種類が手元にあるかを確認してください。すでに持っているカードで対応できる場合も多いはずです。
レギュレーションを確かめる
使うカードが今の大会で認められているかは、カード左下のマークで判別します。スタンダードで使えるのはH・I・Jのマークが入ったカードで、この範囲は2026年1月23日から適用されています。古いカードを引っ張り出すときは特に注意したいところ。
買い足すときの優先順位
1枚で複数の相手に効くカードを優先しましょう。呼び出し系のグッズはあらゆるデッキで働きますし、草タイプのアタッカーは他の悪タイプにも刺さります。特定の1デッキにしか効かないカードは後回しでも困りません。
価格を調べるときは、複数のショップの販売価格を並べて見比べてください。1店舗だけの表示では、その金額が相場から離れているかどうか判断できません。買取価格も一緒に見ると、実際の需要が読み取れます。
番ごとの動き方
方針が決まっても、実際の対戦では相手の出方に合わせた調整が必要です。
1番目から2番目の番
相手がNのゾロアをベンチに置いたら、そこが最初の分岐点です。倒せる手段が手札にあるなら迷わず狙ってください。この段階で1匹減らせると、相手は進化の再構築に手札を使わされます。
同時に、自分のアタッカーの準備も並行します。進化前を狙うことに気を取られて本命の育成が遅れると、結局は押し切られてしまうでしょう。攻撃1回ぶんの余裕があるかを見ながら判断してください。
3番目から4番目の番
相手のゾロアークexが完成している頃です。ここで一度ナイトジョーカーを受け、どのワザが選ばれるかを確認します。打点が判明した時点で、以降の盤面づくりの基準が決まります。
自分のバトル場に誰を置くかも重要でしょう。その打点を受けても倒れないポケモン、あるいは倒されてもサイドを1枚しか渡さないポケモンを前に出す。この選択でサイドレースの傾きが変わります。
終盤の詰め方
サイドが残り2枚から3枚になったら、あと何回攻撃すれば勝てるかを数え直してください。ゾロアークexを1回倒せば2枚進むため、残り2枚ならそれで決着します。無理にベンチを狙わず、本体を倒す一点に集中する判断も有効でしょう。
自分のデッキ側で整えておくこと
対策は相手を攻める手段だけでは完成しません。
手札を切らさない工夫
相手はとりひきで手札を回してきます。こちらの手札が細ると、その差はそのまま盤面の差になるでしょう。山札を掘るサポートやグッズの枚数も、対策の一部として見直す価値があります。
エネルギーの枚数を見直す
草タイプのアタッカーを入れるなら、そのエネルギーを確実に引ける構成にしてください。1枚だけ入れて引けないまま終わるのが、対策カードにありがちな失敗です。デッキに入れる基本エネルギーの枚数を数え直す作業です。
練習で確かめる
紙の上の計算と、実際に回したときの感触は違います。友人との対戦や、対戦できる場に足を運んで試してみてください。何番目の番で何ができるかが体で分かると、当日の判断が速くなります。
ワザを借りるカードという設計
ゾロアークexに限らず、他のポケモンのワザを使うカードは過去にも存在しました。
共通する読み方
こうしたカードを見たときは、まず参照先がどこかを確認します。ベンチなのか、トラッシュなのか、山札なのか。参照先が場にあるなら、そこを崩すのが最も効率の良い対策になります。
対策が効きにくい場合
参照先が場以外、たとえばトラッシュや山札にある場合は、干渉が難しくなります。その場合は打点で押し切る方針に切り替えるしかないでしょう。どちらの型かを早めに見極めてください。
記録を残す
対戦して苦戦したカードは、必要打点と弱点、そして参照先を書き留めておくと次に活きます。何度も同じ相手に負けるより、1回目の敗戦を記録に変えたほうが早いはずです。
ゾロアークというカードの系譜
同じポケモンで複数のカードが存在するため、探すときに迷いやすい点を整理しておきます。
過去のゾロアーク
ゾロアークGXなど、過去のシリーズにも同じポケモンのカードが作られていました。効果はそれぞれ異なるため、対策も別物です。ネットで見かけた情報がどのカードを指しているのか、収録商品名まで確認してください。
レギュレーションで使える範囲が変わる
古いカードはスタンダードの対象外になっている場合があります。エクストラレギュレーションはBWシリーズから最新のカードまでが対象なので、そちらなら使える可能性が残ります。どの大会に出るかを先に決めてから、対策を組み立てるとよいでしょう。
カードを買うときの確認
同じカード名でも収録商品や絵柄で価格が変わります。対戦で使うだけなら安い版で十分でしょう。購入前にはカード番号と収録商品名を照らし合わせ、欲しい1枚かどうかを確かめてください。
よくある質問
ナイトジョーカーは何ダメージ出ますか
固定の数値はありません。ベンチにいるNのポケモンが持つワザをそのまま使うため、相手の構築次第で変わります。対戦中に一度使わせて、実際の打点を確認するところから始めてください。
ベンチにNのポケモンがいない場合はどうなりますか
選べるワザが存在しないため、ナイトジョーカーは機能しません。ベンチを崩すことがそのまま対策になるのは、この構造があるからです。
とりひきは1つの番に何回使えますか
1匹につき1回です。ゾロアークexを2匹並べていれば、その番に2回使える計算です。相手のベンチにいる数を数えておくと、手札の回転量が読めるでしょう。
悪タイプに強いカードを入れるべきですか
弱点が草なので、まずは草タイプのアタッカーが第一候補です。悪タイプ全般を意識するなら、他の悪デッキにも使い回せる点で採用しやすくなります。デッキの枠と相談してください。
自分でゾロアークexを使う場合の注意点は
ベンチのNのポケモンが崩されると打点が消えます。同じ役割を複数用意しておくか、ベンチを守る手段を入れておきたいところ。相手も同じ急所を狙ってくる前提で組んでください。
対戦相手のデッキが分からないうちはどうしますか
序盤は汎用性の高い動きを優先し、Nのゾロアがベンチに置かれた時点でこの記事の方針に切り替えれば間に合います。慌てて対策カードを使い切らないことのほうが重要でしょう。
悪エネルギーを止めれば動きは鈍りますか
ナイトジョーカーのコストは悪エネルギー2個です。エネルギーを外す手段があれば、攻撃の再開を遅らせられます。ただし相手はエネルギーを付け直してくるため、そのぶんの時間を何に使うかまで決めておきたいところ。
ベンチを狙うワザは何枚入れるべきですか
特定の1デッキ向けに多く割くのは現実的ではないでしょう。1枚から2枚に抑え、他の相手にも使える汎用性の高いカードを選ぶ形をおすすめします。デッキ全体の安定を崩さない範囲が目安です。
Nのゾロアークex対策で最後に残る判断
相手の数字は280、弱点は草で140、倒されたとき渡すサイドは2枚。そして打点はベンチ側に置かれている。この4点を覚えておけば、対戦中の判断はかなり整理されるはずです。
最も効くのはベンチへの干渉でしょう。本体のHP280を削るより、参照元の1匹を倒すほうが手数は少なく済みます。それが難しいなら草タイプで弱点を突く、あるいは進化前の段階で止める。この3つの選択肢を持っておけば、盤面に応じて選べます。
対策は特別なカードを揃えることではなく、相手のどこに力が置かれているかを見抜くことから始まります。
