自分の盤面だけを見て打点を計算していると、このカードは読み違えます。ロケット団のマタドガスのワザは、おたがいの場にいる特定のポケモンを数えるからです。つまり相手が同じポケモンを使っていれば、その分までこちらの打点に変わります。並べるほど強くなるという分かりやすい設計でありながら、数え方に独特の癖があるカードです。ここでは公式のカードテキストを起点に、性能と組み方を整理しました。自分の場だけで計算しない点を、具体例で確かめます。
この記事で分かること
- ロケット団のマタドガスの公式データ
- いっせいばくはつが数える対象の範囲
- 打点を伸ばすための盤面の作り方
- HP130という耐久をどう扱うか
- デッキに入れるときの考え方
ロケット団のマタドガスの公式データ
まず数字を並べます。
基本の数値
進化段階は1進化、タイプは悪、HPは130です。弱点は闘で×2、抵抗力の記載はありません。逃げるためのエネルギーは無色2個ぶん必要です。カード番号は070、収録は拡張パック「ロケット団の栄光」になります。
ルールを持たないポケモンなので、倒されても相手がとるサイドは1枚で済みます。
進化元はロケット団のドガース
公式のカードページで進化の並びを見ると、ロケット団のドガースから進化する1進化カードです。名前に「ロケット団の」が付いているカード同士でつながる形です。
HP130という耐久
高い数字ではありません。多くの攻撃で1発で倒れる射程に入っています。ただし渡すサイドは1枚なので、倒される前提で数を並べる運用が成り立ちます。
ワザ いっせいばくはつ
このカードの個性が集約されたワザです。
公式テキスト
コストは悪エネルギー1個と無色エネルギー1個の計2個、威力の表記は40×。効果は「おたがいの場の、名前に「ドガース」または「マタドガス」とつくポケモンの数×40ダメージ」というものです。
おたがいの場を数える
ここが最大の特徴でしょう。自分の場だけでなく、相手の場にいる該当ポケモンも数に含まれます。
相手が同じカード群を使っていれば、その分だけこちらの打点が上がるという珍しい構造です。同型対戦では、お互いの打点が跳ね上がる展開です。
名前で判定する
数えるのは「ドガース」または「マタドガス」という名前がつくポケモンです。ロケット団のドガース、ロケット団のマタドガス、そして通常のドガースやマタドガス。ガラルの姿のカードも、名前に含まれていれば対象になる読み方でしょう。
進化前も進化後も数えられるため、ベンチに育成中のドガースを置いておくだけで打点が上がります。
打点の早見
該当ポケモンが2匹なら80、3匹で120、4匹で160、5匹で200、6匹で240という計算です。エネルギー2個でこの数字に届く効率は高い部類でしょう。
自分の場に6匹並べれば240。そこに相手の場の分が加われば、さらに上がります。
盤面の作り方

打点を伸ばすには、数を並べる必要があります。
ベンチを埋める
ベンチは5匹までです。バトル場と合わせて6匹が上限です。該当するポケモンで埋めれば、自分の場だけで240まで届く計算です。
ただし全部を同じ系統で埋めると、他の役割を持つポケモンを置く場所がなくなります。打点と柔軟さの釣り合いを考えてください。
進化前も数に入る
ロケット団のドガースをベンチに置いておくだけで、1匹として数えられます。進化させずに置いておく判断も有効でしょう。
進化させれば攻撃役が増えますが、進化させなくても打点には貢献します。役割を分けて考えると、盤面の作り方が柔軟になります。
展開を助けるカード
山札からポケモンを並べる手段があれば、盤面を早く作れます。打点が盤面の数に直結する以上、展開手段への投資は費用対効果が高いでしょう。
相手の場は制御できない
相手が該当ポケモンを使っていなければ、加算はありません。自分の場だけで足りる打点を計算しておくのが基本です。相手の分は、あくまで上振れの要素だと考えてください。
弱点と苦手な相手
穴も整理しておきます。
闘タイプへの弱点
弱点が闘で×2なので、闘タイプのワザなら65ダメージで倒されます。HP130という数字では、弱点を突かれなくても多くの攻撃で落ちるでしょう。
ベンチを狙われる展開
ベンチに並べた該当ポケモンが倒されると、そのぶん打点が下がります。1匹減るごとに40ずつ落ちる計算です。
ベンチにダメージを与えるワザを持つ相手は、このデッキにとって天敵になります。
高耐久の相手
240でも倒しきれない相手が出てきます。2回に分けて削る計画を立てるか、別のアタッカーに任せる判断が必要でしょう。
展開が遅れたとき
盤面が埋まるまでは打点が出ません。序盤に押し切られる展開が最も苦しい形です。バトル場に時間を稼げるポケモンを置き、その裏で並べる形が現実的でしょう。
相手のデッキ別の方針
同じ構築でも、相手によって狙いは変わります。
同じカード群を使う相手
おたがいの場を数えるため、同型対戦では両者の打点が跳ね上がります。先に大きい数字を通したほうが有利になるため、展開の速さがそのまま勝敗を分けるでしょう。
相手の盤面が増えるのを待ってから撃つという判断も、状況によっては成立します。
ベンチを狙ってくる相手
最も厳しい相手です。並べたポケモンを削られると打点が下がり続けます。補充の速度が追いつくかどうかが分かれ目でしょう。
高耐久の相手
240で届かない相手には、2回に分けて削る計画が必要です。その間に盤面を維持できるかを先に確認してください。
闘タイプが主軸の相手
65で倒されるため、殴り合いでは分が悪くなります。ただし倒されてもサイドは1枚なので、相手に6回倒させる展開に持ち込めれば勝負になります。
サイド1枚という強み
ルールを持たないポケモンで戦う利点を整理します。
相手に6回要求する
倒されても相手がとるサイドは1枚です。相手はこちらを6回倒さなければ勝てません。
サイド2枚や3枚を渡すポケモンを主軸にするデッキと比べると、時間を稼ぐ力は圧倒的に上でしょう。
自分は少ない回数で勝つ
一方こちらは、相手がexポケモンを使っていれば3回で6枚に届きます。この非対称性が、非ルールポケモンを主軸にするデッキの基本的な勝ち筋です。
交換が成立しやすい
HP130が倒されても、失うのはサイド1枚とポケモン1匹だけ。次を出して打点を戻せるなら、その交換は割に合います。
数を切らさない
ただし補充が追いつかなければ、打点も盤面も痩せていきます。デッキに入れる該当ポケモンの総数が、そのまま持久力になります。
ロケット団のカード群との併用

同じ拡張パックには、関連するカードが収録されています。
ロケット団のアーボック
同じく拡張パック「ロケット団の栄光」に収録されている1進化ポケモンです。特性「にらみをきかす」の効果は次のとおりです。このポケモンがバトル場にいるかぎり、相手は手札から特性を持つポケモン(「ロケット団のポケモン」をのぞく)を場に出せない。
相手の展開を縛りながら、こちらは盤面を作る時間を稼げるという組み合わせが考えられるでしょう。
名前で参照する仕組み
「ロケット団の」が付いたカード同士は、互いを参照する効果を持つことがあります。デッキに入れるカードを選ぶとき、名前を最後まで読んでください。
似た名前のカードが並ぶと、思わぬ見落としが起きます。
役割の分担
打点を出す役、相手を縛る役、盤面を作る役。同じカード群の中で役割を分けられれば、デッキとしてまとまりが出るでしょう。
番ごとの動かし方
実際の流れを組み立てます。
1番目の番
ロケット団のドガースを複数ベンチに並べます。並べた数がそのまま打点の上限になるため、序盤の展開は最優先でしょう。
悪エネルギーを1枚つけておけば、次の番から動けます。
2番目の番
ロケット団のマタドガスへ進化させ、盤面の数を数えます。この時点で3匹揃っていれば120が出る計算です。
足りなければ、この番は展開に使う判断もあるでしょう。ワザを使うと番が終わります。
3番目以降の番
盤面を維持しながら攻撃を続けます。倒されたポケモンを補充すると打点が戻るため、補充と攻撃をどう配分するかが判断のしどころです。
終盤の詰め方
相手のサイドが残り少なくなったら、あと何回攻撃すれば勝てるかを逆算します。攻撃前に必ず、おたがいの場の該当ポケモンを数え直してください。
デッキに入れるときの考え方
構築の出発点を示します。
進化ラインの枚数
ロケット団のドガースを4枚、ロケット団のマタドガスを3枚から4枚を目安に考えてみてください。同じ名前のカードは4枚までという制限があるため、これが上限に近い形です。
名前に「ドガース」または「マタドガス」が付く別のカードを混ぜれば、数をさらに増やせる可能性もあります。
エネルギーの構成
いっせいばくはつは悪1個と無色1個です。基本悪エネルギーを主軸に、10枚前後から調整を始めてみてください。
展開手段
山札からポケモンを並べるカードは必須に近い存在です。盤面の数が打点そのものなので、ここの枚数が実力を決めます。
とどめ役の検討
240で足りない相手には、別のアタッカーが必要でしょう。サイド1枚で済むポケモンを主軸にする以上、相手より多く倒す必要がある点も忘れないでください。
練習で確かめる3つの数字
記録を残すと改善点が見つかります。
攻撃時の該当ポケモンの数
いっせいばくはつを撃つたびに、おたがいの場に何匹いたかを記録します。平均が3匹に届いていれば、120以上を安定して出せているということです。
何番目に攻撃を始められたか
10回まわして平均を出します。遅いなら、展開手段か進化前の枚数に課題があるでしょう。
補充が間に合った回数
倒された後、次の番に盤面を戻せたかを数えます。戻せていない試合が多いなら、山札から並べる手段を増やす判断ができます。
記録の読み方
3つの数字は連動しています。展開が速ければ数が揃い、打点も出て、削られても戻せる。どれか1つが低いなら、そこが全体の足を引っ張っています。
手札を切らさない工夫
盤面を作り続けるには、引く力が必要です。
展開と攻撃を両立する
毎ターン並べながら攻撃するため、手札の消費が速くなります。山札を掘るサポートやグッズを厚めに用意しておかないと、途中で手が止まるでしょう。
サポートの枚数
自分の番に1枚しか使えないため、確実に触れる枚数を確保したいところ。山札を大きく引くカードを中心に据えると、盤面の維持が安定します。
グッズによる展開
グッズは自分の番に何枚でも使えます。山札からたねポケモンを並べるカードがあれば、1番で複数匹を場に出せる計算です。
引きすぎに注意する
山札を減らしすぎると、終盤に引けなくなります。次の自分の番の最初に山札を引けない場合は負けになるというルールがあるため、残量も意識してください。
大会に持ち込む前の確認
準備の最終段階です。
レギュレーションの確認
スタンダードで使えるのは、カード左下のマークにH・I・Jと書かれたカードで、この範囲は2026年1月23日から適用されています。同じカード名でも収録商品によってマークが異なるため、現物で確認してください。
枚数の確認
デッキはちょうど60枚、同じ名前のカードは4枚までという基本ルールを守ります。基本エネルギーは枚数制限の対象外です。
練習で数えること
いっせいばくはつを撃つとき、該当ポケモンが何匹いたかを毎回記録してみてください。平均が3匹に届いていなければ、展開手段が足りていない証拠でしょう。
拡張パック「ロケット団の栄光」という商品
このカードが収録されている商品の性格を知っておくと、集めるときの見通しが立ちます。
名前を冠したカード群
「ロケット団の」が付いたポケモンとトレーナーズがまとまって収録されています。同じ名前を持つカード同士で参照し合う設計になっているため、まとめて揃えると噛み合いが生まれます。
揃える順番
まず打点の核になるロケット団のドガースとロケット団のマタドガスを確保します。その次に、相手を縛る役や展開を助けるカードを足していく順番が組み立てやすいでしょう。
単品で買うかパックで狙うか
必要な枚数がはっきりしているなら、単品購入のほうが総額を読みやすくなります。パックを開ける楽しみが目的でないなら、書き出したリストをもとに単品で揃えてください。
名前を数えるカードの読み方
ロケット団のマタドガスに限らず、名前で対象を判定する効果には共通の注意点があります。
完全一致か部分一致か
テキストが「名前に◯◯とつく」と書いていれば、その語を含むカードが対象です。「◯◯」とだけ書かれていれば、完全に一致する名前だけが対象になります。
この違いを取り違えると、数え方がずれてしまいます。いっせいばくはつは「名前に『ドガース』または『マタドガス』とつく」と書かれているため、部分一致で判定する読み方でしょう。
対象を広げられる可能性
部分一致であれば、別のシリーズの同名ポケモンも数えられる場合があります。レギュレーションの範囲内で使えるカードを探せば、選択肢が広がるかもしれません。
迷ったら公式のQ&A
個別の裁定が気になる場合は、公式サイトのQ&A検索でカード名を調べてください。対戦中に判断が分かれたときも、この方法が最も確実です。
相手にも見えている情報
盤面の数はお互いに見えています。数え間違いを防ぐため、攻撃前に声に出して確認する習慣をつけると、行き違いが減るでしょう。
集めるときの視点
購入前に確認したい点です。
収録商品と絵柄
拡張パック「ロケット団の栄光」に収録されています。同じカード名でも通常の絵柄と特別な絵柄では相場が離れるため、購入前に商品画像とカード番号を確かめてください。
版の違いに注意
マタドガスには複数の版が存在します。ロケット団のマタドガス、ガラルのマタドガス、通常のマタドガス。通販で探すときはカード番号と収録商品名まで見て、欲しい1枚を特定してください。
価格の調べ方
1店舗だけを見て決めるのは避けたいところ。複数のショップの販売価格を並べ、極端な値を外して中央あたりを相場と考えます。買取価格も一緒に見ると、実際の需要が読み取れるでしょう。
よくある質問
相手の場のポケモンも本当に数えますか
テキストは「おたがいの場の」と書かれています。自分と相手の両方を数える読み方です。同型対戦では打点が大きく跳ね上がります。
進化前のドガースも数に入りますか
名前に「ドガース」が付いているため、数える対象です。ベンチに置いておくだけで打点に貢献する点が、このカードの扱いやすさでしょう。
通常のマタドガスも数えられますか
名前に「マタドガス」が含まれていれば対象になる読み方です。ただし個別の裁定が気になる場合は、公式のQ&A検索で確認するのが確実でしょう。
HP130で戦えますか
倒されてもサイドは1枚です。数を並べて打点を出し、倒されたら補充するという運用が前提になります。1匹を守り抜く設計ではありません。
ベンチを狙われたらどうしますか
打点が下がるため、補充が必要です。展開手段を厚く積んでおけば、削られても立て直せるでしょう。
何枚入れるべきですか
同じ名前のカードは4枚までです。進化前と進化後の両方を上限近くまで入れる構成が、打点の観点では自然でしょう。
ロケット団のマタドガスという設計
おたがいの場を数えるという条件は、対戦相手によって打点が変わることを意味します。自分の盤面を作るだけでなく、相手が何を使っているかまで打点に影響するという珍しい構造です。
エネルギー2個で最大240に届く効率は高く、しかも倒されて渡すサイドは1枚。相手に多く倒させながら、こちらは大きな打点を出す。この交換の有利さが、このカードの本質でしょう。
課題は盤面を作る速さと、削られたときの補充です。展開手段を厚く積み、倒されても数を維持できる構成にすること。まずは自分の場に3匹揃えるところを目標に、回してみてください。
