黒炎の支配者で登場して以来、長く環境の中心にいた悪テラスタルのリザードンex。バトルマスターデッキという構築済み商品にも新規イラストで収録され、手に入れやすいカードとして知られています。ただしポケモンカードのレギュレーションは毎年更新されるため、手元の1枚が今の大会で使えるかどうかは別の話です。ここではカードそのものの性能を整理したうえで、自分の持っているカードが使えるかを自分で判別する手順まで扱います。

この記事で分かること

  • テラスタルリザードンexの公式テキストと数値
  • 特性れんごくしはいが1ターンで生む加速量
  • ワザバーニングダークが後半に伸びる理屈
  • バトルマスターデッキの収録内容と同梱物
  • 手元のカードが現行大会で使えるかの調べ方

テラスタルリザードンexとはどのカードか

正式なカード名は「リザードンex」です。テラスタルリザードンexという呼び方は、テラスタルの特徴を持つリザードンexを他のリザードンexと区別するために広まった通称になっています。公式のカード検索でも名称は「リザードンex」のまま登録されているため、探すときは収録商品名を手がかりにすると早いでしょう。

基本データ

タイプは悪、進化段階は2進化、HPは330です。弱点は草で×2、抵抗力の記載はありません。にげるためのエネルギーは無色2個ぶん必要です。ポケモンexなので、きぜつしたとき相手はサイドを2枚とります。

進化ラインはヒトカゲからリザード、そしてリザードンexという流れです。悪タイプでありながらワザのコストは炎エネルギーで支払う点が、このカードの独特なところでしょう。デッキに入れる基本エネルギーは炎で組み立てることになります。

テラスタルであることの意味

カードには「このポケモンは、ベンチにいるかぎり、ワザのダメージを受けない」と書かれています。ベンチ狙いのワザが飛び交う対戦では、この一文がかなり効きます。育成中のリザードンexをベンチで守れるため、進化の途中で崩される展開を減らせるのです。

ただし守れるのはワザのダメージだけという点は押さえておきたいところ。特性でダメカンをのせてくる効果や、ベンチのポケモンを選ぶトレーナーズの効果までは防げません。テラスタルは万能の盾ではなく、あくまでワザ限定の耐性だと理解しておくと判断を誤らずに済みます。

特性れんごくしはいの使い方

特性れんごくしはいのテキストは次のとおりです。自分の番に、このカードを手札から出して進化させたとき、1回使える。自分の山札から基本炎エネルギーを3枚まで選び、自分のポケモンに好きなようにつける。そして山札を切る。

進化した瞬間だけ発動する

条件は「手札から出して進化させたとき」です。すでに場にいるリザードンexが何度も使えるわけではありません。1匹につき1回、進化したその瞬間だけの効果です。

この制約があるからこそ、2匹目3匹目のリザードンexを立てる価値が生まれます。盤面が苦しくなったタイミングで新しいリザードンexを進化させれば、エネルギーの再供給と攻撃役の交代を同時にこなせるわけです。デッキに複数枚採用されるのは、この点が理由でしょう。

3枚を分けてつける自由度

「好きなようにつける」とあるので、3枚を1匹に集中させても、複数のポケモンに分散させても構いません。前のアタッカーに2枚、次のアタッカーに1枚といった配り方も可能です。この分配の自由度が、リザードンexを軸にしたデッキの息の長さを支えていました。

炎タイプでない相棒にも炎エネルギーは付けられます。無色エネルギーでワザが撃てるポケモンを添えておけば、リザードンexが倒された後の受け皿になってくれるでしょう。

ふしぎなアメとの相性

2進化ポケモンなので、たねから一気に進化させるカードとの噛み合いが良好です。1ターン目にヒトカゲを並べ、次の番にアメで飛ばして特性を起動する。この動きが決まると、2ターン目にはエネルギーが3枚場に増えている計算です。

ワザバーニングダークの伸び方

炎のエネルギーを配分するカードゲームの戦略盤面

ワザ名はバーニングダーク、コストは炎エネルギー2個、基本の威力は180です。そこに「相手がすでにとったサイドの枚数×30ダメージ追加」が乗ります。

ダメージの推移

相手のサイドが6枚のままなら180止まりです。相手が2枚とっていれば240、4枚とっていれば300、5枚とっていれば330まで届きます。つまり自分が負けている場面ほど火力が上がる設計です。

先にこちらのポケモンが倒される展開でも、逆転の目が残る。この後追い性能が、リザードンexが長く使われた大きな理由でしょう。序盤に押し込まれても諦めずに済む点は、対戦していて心強いところです。

撃ち始めが早い

コストが炎2個という軽さも見逃せません。特性れんごくしはいで3枚つけられるので、進化したその番にワザを撃てる計算が立ちます。加速と攻撃が1枚のカードに同居しているわけです。

一方で、相手がサイドを取っていない序盤は180しか出ません。HP300を超えるポケモンが並ぶ環境では、1発では届かない相手も出てきます。最初の1匹をどう倒すかは、別のカードで補う必要があるでしょう。

バトルマスターデッキの中身

バトルマスターデッキ「テラスタル リザードンex」は2024年5月17日に発売された構築済み商品です。価格は3,000円(税込)で、パオジアンexを収録した同シリーズがもう一種類ありました。

同梱物の一覧

デッキ(カード60枚)が1個、デッキシールドが64枚1セット、ダメカンとマーカーのシートが1枚。さらにプレイマット1枚、ポケモンコイン1枚、VSTARマーカー1個、遊びかたガイド1枚、プレイヤーズガイド1枚が入っています。

サプライがひととおり揃うのが、この商品の分かりやすい利点です。デッキシールドは64枚あるので、60枚のデッキをそのまま守れるでしょう。プレイマットまで付くため、買ってその日から対戦を始められる構成でした。

収録カードの傾向

主役のリザードンexは新規イラストで収録されました。加えてアルセウスVSTARやビーダル、かがやくリザードンといった、当時の環境で実際に使われていたカードが入っています。単に初心者向けというより、公式大会で結果を出した構築を触れる形にした商品と言えるでしょう。

今の大会で使えるかを確認する手順

ここが一番大事なところです。ポケモンカードには使用できる範囲を定めたレギュレーションがあり、時期によって中身が変わります。

スタンダードの現在の範囲

公式が案内しているスタンダードレギュレーションでは、カード左下のレギュレーションマークにH・I・Jと書かれたカードが使えます。この範囲は2026年1月23日から適用されているものです。多くの公式大会がこの区分で開かれています。

まず手元のカードを裏返さず、絵柄の左下を見てください。そこにアルファベット1文字のマークが印刷されています。HかIかJであれば、スタンダードのデッキに入れられる計算です。

同じ名前でも1枚ずつ違う

注意したいのは、同じカード名でも収録商品によってマークが異なる点でしょう。黒炎の支配者に入っていた1枚と、バトルマスターデッキに入っていた1枚では、印刷時期が違います。名前で判断せず、必ず自分の持っている現物の左下を見て判別してください。

マークが対象外だったときの選択肢

マークがH・I・Jのどれでもなかった場合、スタンダードの公式大会には持ち込めません。ただし遊べなくなるわけではないのです。エクストラレギュレーションはBWシリーズから最新のカードまでが対象なので、こちらなら使えます。

エクストラを扱うイベントは、公式のイベント検索やお店の告知で見つかります。友人同士の対戦や、店舗独自のフリー対戦であれば、レギュレーションを気にせず遊べる場面も多いでしょう。手持ちを活かす道は残されています。

最新の情報はどこで見るか

レギュレーションの案内ページには更新日が記載されています。記事や動画の情報は古くなることがあるため、大会に出る前は公式ページを直接開くのが確実です。更新日と現在の日付を見比べる習慣をつけておくと安心できます。

現行環境のリザードン系という選択

テラスタルのリザードンexが対象外だった場合、リザードンで戦い続けたい人には別の候補があります。

メガリザードンXex

拡張パック「インフェルノX」に収録された2進化ポケモンです。タイプは炎、HPは360、弱点は水で×2、にげるためのエネルギーは無色2個ぶん。メガシンカexなので、きぜつしたとき相手はサイドを3枚とります。

ワザはインフェルノXひとつで、コストは炎2個。威力は90×で、自分の場のポケモンについている炎エネルギーを好きなだけトラッシュし、その枚数×90ダメージという内容です。エネルギーを溜めてから一気に放出する形です。

サイド3枚のリスクをどう見るか

メガシンカexは倒されたときの代償が大きいカードです。相手に3枚とられる前提で、1回の攻撃でどれだけ返せるかを考える必要があります。テラスタルのリザードンexがサイド2枚だったのと比べると、立ち回りの緊張感は上がるでしょう。

同じインフェルノXにはメガリザードンYexも収録されています。どちらを主軸にするかは、手持ちのカードと好みで決めて構いません。

デッキとしての動かし方

終盤の打点を計算するカードゲームの対戦卓

カード単体の性能が分かったら、次は番ごとの動きを組み立てる話です。ここは商品を買っただけでは見えてこない部分でしょう。

最初の番でやること

たねポケモンを出す段階で、ヒトカゲを何匹置けるかが後の展開を左右します。1匹だけだと倒されたときに進化ルートが消えてしまうため、可能なら2匹以上を並べたいところ。ベンチに置いたヒトカゲは、テラスタルの効果が乗る進化後と違って無防備です。

山札を掘るグッズやサポートを早めに使い、進化元と進化先を手札に揃えます。ここで手札が細くなると、次の番に特性を起動できません。引ける枚数を確保する動きを優先してください。

2番目から3番目の番

リザードンexを立てられたら、特性れんごくしはいで炎エネルギーを3枚配ります。このとき全部を主役に集めるか、次のアタッカーに散らすかで後半が変わるのです。相手のデッキが1発で330を出してくる型なら、分散させたほうが立て直しやすくなります。

ワザバーニングダークはコストが軽いので、進化した番にそのまま攻撃へ移れます。序盤は180しか出ませんが、相手のHPが低いポケモンを狙えば十分に届くでしょう。むしろサイドを先に取らせて火力を上げる選択が有効な場面もあります。

終盤の詰め方

相手がサイドを4枚以上とっている状況なら、300を超える打点が出せます。ここまで来れば大型ポケモンも射程に入るため、盤面の主導権は取り戻しやすいはずです。相手のベンチにいる主力を呼び出すカードを1枚残しておくと、詰めの精度が上がります。

自分のサイドが残り2枚を切ったら、次に何を倒せば勝てるかを逆算しましょう。倒す順番を間違えると、あと1体が届かない展開になりがちです。

苦手な相手と対処の考え方

強みがはっきりしたカードには、必ず噛み合わない相手が存在します。

草タイプへの弱点

弱点が草で×2なので、草タイプのワザを持つポケモンには半分の打点で落とされる計算です。HP330は高い数字ですが、165ダメージを与えられる相手なら1発で倒れてしまいます。草デッキと当たる可能性がある大会では、リザードンexを場に出す枚数を絞る判断も必要でしょう。

対策としては、無色エネルギーで動ける別のアタッカーを1枚忍ばせておく方法があります。弱点を突かれない相棒がいるだけで、無理にリザードンexを差し出さずに済みます。

展開を止めてくるカード

特性を封じる効果や、山札を触らせない効果は、れんごくしはいと真っ向からぶつかります。特性が使えないターンが続くと、エネルギーが場に足りません。こうした相手には、手札からエネルギーを1枚ずつ付ける原則的な動きに切り替える割り切りが要ります。

事前にデッキへ基本炎エネルギーを何枚入れるかは、この点を踏まえて決めてください。特性に頼りきった枚数だと、止められた瞬間に手が止まってしまうでしょう。

入手と相場を見るときの視点

このカードは複数の商品に収録されているため、どこから買うかで支払う金額が変わります。

単品で買うか商品で買うか

1枚だけ欲しいなら単品購入が早い選択です。デッキごと組みたい、サプライも欲しいという場合は構築済み商品のほうが結果的に安く収まることもあります。必要なカードを紙に書き出して、単品合計と商品価格を並べてみると判断しやすいでしょう。

版によって値段が違う

同じカード名でも、通常の絵柄と特別な絵柄では相場が別物です。対戦で使うだけなら安い版で十分ですし、コレクション目的なら絵柄で選ぶことになります。自分がどちらの目的で買うのかを先に決めておけば、余計な出費は避けられるはずです。

相場が動くタイミング

レギュレーションの更新前後や、新しい商品が発表された直後は価格が動きやすい時期です。急いでいないなら、複数のショップの販売価格を並べて数日眺めてから決める方法をおすすめします。1店舗だけを見て判断すると、相場から離れた金額をつかんでしまうかもしれません。

テラスタルというしくみの整理

リザードンexに限らず、テラスタルを持つポケモンには共通のルールが用意されています。ここを押さえておくと、他のテラスタルカードにも同じ読み方が使えるはずです。

元のタイプと違うタイプで登場する

ゲーム本編のテラスタルと同じく、カードでも本来と異なるタイプで出てくることがあります。リザードンなら本来は炎ですが、このカードは悪として扱われます。弱点や抵抗力の計算、タイプを指定する効果はすべてカードに書かれたタイプが基準です。

相手の「悪タイプに強い」カードが刺さる点も忘れないでください。炎のつもりで構えていると、思わぬところから倒される場合があります。

ベンチ耐性は共通の特徴

テラスタルのポケモンには、ベンチにいるかぎりワザのダメージを受けないという記述が入っています。準備中のポケモンを守れる分、進化を絡めたデッキと相性が良い仕組みです。相手側から見れば、ベンチを削って盤面を崩す作戦が通じにくくなります。

攻撃を受ける瞬間はバトル場だけ

裏を返せば、バトル場に出た瞬間から普通にダメージを受けます。呼び出し系のカードで引きずり出されると、耐性は意味を持ちません。相手のデッキにそうしたカードが入っている前提で、ベンチに置く順番を考えると事故が減るでしょう。

よくある質問

テラスタルリザードンexは何枚集めるべきですか

デッキを組むなら2枚から3枚が現実的な線でしょう。特性れんごくしはいが進化のたびに使えるため、複数枚あると動きが安定します。まず1枚で試して、足りないと感じてから買い足す進め方でも遅くありません。

バトルマスターデッキだけで対戦できますか

構築済みデッキなので、そのまま2つ用意すれば対戦が始められます。ただし公式大会に出る場合は、収録カードのレギュレーションマークを確認してください。発売から時間が経っている商品は、対象外になっている可能性があります。

悪タイプなのに炎エネルギーを使うのはなぜですか

テラスタルは元のタイプとは違うタイプで登場する特徴を持っています。カード上のタイプは悪ですが、ワザのコストは炎で指定されているのです。弱点計算では悪タイプとして扱い、エネルギーは炎を用意する。この二段構えを覚えておくと混乱しません。

ベンチにいればどんな攻撃も防げますか

防げるのはワザのダメージだけです。特性の効果でダメカンをのせられる場合や、ベンチのポケモンを呼び出されてから攻撃される場合は通ってしまいます。過信せず、呼び出し系のカードへの備えは別に用意しておきましょう。

中古で買うとき何を確認すればよいですか

まず状態の記載、次に収録商品の表記を見てください。同じカード名でも複数の版があるため、欲しい絵柄かどうかは商品画像で確かめる必要があります。大会での使用が目的なら、レギュレーションマークが写っている画像かどうかも判断材料になるでしょう。

エクストラではどのくらい戦えますか

エクストラはBWシリーズ以降の膨大なカードが使える区分です。強力な組み合わせが多く残っているため、スタンダードと同じ感覚では戦いにくい面があります。まずは身近な対戦相手と試して、勝てない理由を1つずつ潰していく進め方が現実的でしょう。

テラスタルリザードンexとの付き合い方

このカードは、特性で加速し、負けている場面ほど強く殴れるという分かりやすい強みを持っていました。ベンチでワザのダメージを受けないテラスタルの性質も、育成の安全性を高めてくれます。構築済みデッキで手に入れやすかったことも、多くの人に触れられた理由でしょう。

一方で、使えるかどうかはレギュレーション次第です。左下のマークを見る、公式のレギュレーションページで更新日を確かめる。この2つの手順を挟むだけで、大会当日に困る事態は避けられます。対象外だった場合もエクストラという受け皿があり、現行環境で戦いたいならインフェルノXのメガリザードン系という道もあるのです。手元の1枚をどう活かすかは、確認さえ済ませれば自分で選べます。