スタートデッキで数回遊んだあと、そろそろ強くしたいと感じる場面が来ます。ただ、どのカードを抜けばよいのか、何を買い足せばよいのかは分かりにくいところです。適当に入れ替えると、かえって動かないデッキができあがります。この記事では、守るべきルールを確認したうえで、抜く順番と入れる順番を手順として整理しました。改造後は同じ相手と対戦し、手札の詰まり方を比べてください。手持ちのデッキから無理なく始められます。
この記事で分かること
- 改造で守らなければならない構築ルール
- 抜くカードと入れるカードの決め方
- 役割ごとに枚数を数える方法
- 予算別の進め方と2つのデッキを混ぜる手
- レギュレーションの確認とよくある失敗
スタートデッキ改造の目的
改造の目的は、勝率を上げることだけではありません。まず、自分が何を求めているのかをはっきりさせておきましょう。
1つ目が、動く形にすることです。スタートデッキは初めて触る人向けに作られており、カードの種類が幅広く入っています。狙った動きを繰り返すには、枚数を絞る作業が必要です。
2つ目が、好きなポケモンを使うことです。デッキの中心を入れ替えれば、まったく別の構築へ育てられます。勝ち負けより、使いたいカードを軸にする楽しみ方です。
3つ目が、大会に出られる形にすることです。使えるカードの範囲を確認し、対戦のルールに沿った構成へ整えます。
どれを目指すかで、手を入れる場所が変わります。最初に決めておくと、途中で迷いません。
スタートデッキという商品の位置づけ
改造の話に入る前に、この商品が何を目的に作られているかを押さえておくと納得しやすくなります。
スタートデッキは、初めて遊ぶ人がその場で対戦できるように設計されています。ポケモンカードゲーム公式の案内によれば、スタートデッキGenerationsの同梱物は60枚のデッキです。あわせて、紙製のダメカンやマーカー、カードサイズガイドが入っています。
各デッキにはポケモンexが2枚入っており、9つの地方をモチーフにした構成です。1つ買えば対戦を始められる一方、競技向けに最適化されているわけではありません。
つまり、改造は前提として想定された使い方といえます。遊びながら不満に感じた部分を直していく流れが、この商品の自然な使われ方です。
改造前に押さえる3つのルール
自由に入れ替えられるとはいえ、守るべき決まりがあります。ポケモンカードゲーム公式が示している構築のルールを確認しておきましょう。
第1に、デッキは60枚です。カードを抜いたら、同じ枚数だけ足す必要があります。59枚でも61枚でも対戦には使えません。
第2に、同じ名前のカードは4枚までです。ただし基本エネルギーだけは例外で、枚数の制限がありません。ワザやイラストが違っても、カード名が同じなら同じカードとして数えます。
第3に、たねポケモンを1枚以上入れる必要があります。実際の対戦では1枚では足りませんが、ルール上の下限としてこの決まりがあります。
この3つを外すと、そもそも対戦が成立しません。大会では受付の段階で確認される項目です。入れ替えのたびに枚数を数え直す習慣をつけてください。
改造の基本手順

手順を決めておくと、迷わず進められます。3段階に分けて説明します。
1.デッキのコンセプトを決める
最初にやるのは、何を軸にするかを決めることです。スタートデッキには複数のポケモンexが入っており、そのうちどれを主役にするかで方向が決まります。
主役が決まったら、その勝ち筋を1文で書き出してください。「このポケモンでエネルギーを並べて、大きなダメージで倒す」といった形で十分です。
この1文が、以降の判断基準です。書かずに進めると、途中で方向を見失います。抜くか入れるか迷ったとき、勝ち筋に貢献するかどうかで決められます。
2.抜くカードを決める
次に、抜く候補を挙げます。優先度が高いのは、勝ち筋に関わらないポケモンです。主役と関係のない進化ラインが入っている場合、丸ごと抜ける可能性があります。
もう1つの候補が、使う場面が限られるカードです。特定の状況でしか効果がないカードは、手札で眠る時間が長くなります。
抜いた枚数は紙に書き留めてください。頭のなかで数えると間違いのもとです。同じ枚数を足す必要があるため、ここを数え間違えると後で困ります。
3.入れるカードを決める
最後に、空いた枠を埋めます。優先すべきは、山札を掘るカードと、ポケモンを探すカードです。主役を引けなければ、どれだけ強いカードを入れても意味がありません。
次に、入れ替え手段を足します。前に出したくないポケモンがバトル場に残ると、番を丸ごと失います。1枚あるだけで助かる場面が多い枠です。
エネルギーの枚数も見直しましょう。ここは意外と多すぎる場合が目立ちます。主役のワザに必要な数から逆算して、多すぎないか少なすぎないかを確認してください。
役割ごとに枚数を数える
改造が進むと、全体像が見えにくくなります。役割ごとに数える方法を使えば、偏りに気づけます。
数え方は簡単です。60枚を4つに分類します。攻撃するポケモン、それを支えるポケモン、山札を掘るサポート、盤面を動かすグッズという分け方です。エネルギーは別枠で数えます。
初めて改造する場合、攻撃するポケモンが多くなりがちです。強力なカードを入れたくなるためですが、掘る手段が足りなければ手札に来ません。
偏りに気づいたら、その場で直す必要はありません。次の改造のテーマとして覚えておけば十分です。
目安として、山札を掘る枚数と探す枚数の合計が、攻撃役の枚数を下回っていないかを確認してください。下回っているなら、そこが改善点です。
数えた結果は紙に書き出しておきましょう。次に改造するとき、前回との違いが分かります。
改造した結果を確かめる方法
入れ替えたら、必ず回して確かめてください。感覚ではなく数字で見ると、修正すべき箇所が具体的です。
まず、5回まわして初手で動けた回数を数えます。3回を下回るなら、たねポケモンか掘る手段が足りていません。派手なカードより、ここを先に直すべき段階です。
次に、主役のポケモンを場に出せた番を記録します。目標より2番以上遅いなら、探す手段の枚数を見直してください。
3つ目に、手札で余ったカードを書き出します。毎回同じカードが使われずに残るなら、それが抜く候補です。
この3つを1セットとして、改造のたびに繰り返します。数回続けるうちに、自分のデッキの弱点がどこにあるかが見えてきます。
予算別の進め方
使える金額によって、優先すべき順番は変わります。3つの目安を示します。
予算をかけない場合、まずは枚数の調整だけを行います。まずはカードを買い足さず、抜いて入れるだけを試してください。同じカードを4枚まで増やせるなら、手持ちのスタートデッキを2つ使う方法もあります。
少額を使える場合は、山札を掘るカードから買ってください。1枚あたりの価格が抑えられていることが多く、効果は全体に及びます。派手さはありませんが、勝率への貢献度は高い枠です。
まとまった予算を使える場合は、主役のポケモンと、それを支える枠を同時に揃えます。攻撃役を強化しても、掘る手段が足りなければ活きません。両方を並行して進めるのが確実です。
どの予算帯でも、先に上限を決めておくのが前提です。上限がないまま買い進めると、後から総額に驚く結果を招きます。
2つのスタートデッキを混ぜる方法

同じデッキを2つ用意すると、改造の幅が大きく広がります。理由は枚数にあります。
1つのデッキには、同じカードが1枚か2枚しか入っていない場合があります。2つ合わせれば、その枚数が倍です。引きたいカードを4枚まで増やせる可能性が出てくるわけです。
異なる種類のスタートデッキを組み合わせる方法もあります。ポケモンカードゲーム公式の案内では、スタートデッキGenerationsは2024年11月22日に発売されました。希望小売価格は850円です。1つあたりの負担が軽いため、複数を試しやすい商品といえます。
同じ商品には、4つのデッキと対戦用のアイテムをまとめたスペシャルバトルセットも用意されました。こちらは希望小売価格が4,620円で、同日の発売です。
組み合わせるときは、エネルギーの色に注意してください。ここが最初のつまずきどころです。異なるタイプを混ぜると、必要な色がそろわない事故が増えます。まずは同じ色のデッキ同士から試すのが無難です。
混ぜるときの手順
複数のデッキを組み合わせる場合、進め方を決めておくと混乱しません。
第1に、2つのデッキを広げて、同じカードを重ねます。何が何枚になったかが一目で分かります。
第2に、主役にするポケモンを1体決めます。2つのデッキそれぞれに主役がいるため、どちらを軸にするかを先に決めてください。
第3に、軸に関係のないポケモンを外します。この段階で、かなりの枚数が空きます。
第4に、空いた枠を掘るカードと入れ替え手段で埋めます。2つ分のカードがあるため、買い足さずに埋まる場合も少なくありません。
最後に60枚に整えて完成です。余ったカードは捨てず、次の改造で使う可能性があるため保管しておきましょう。
レギュレーションの確認
大会に出る予定があるなら、この確認を飛ばさないでください。使えないカードが混ざっていると、参加できません。
判断はカード左下のマークで行います。ポケモンカードゲーム公式の案内では、2026年1月23日から、スタンダードで使えるのはH・I・Jのマークが入ったカードだけです。
古いスタートデッキを改造する場合、収録されているカードが範囲外になっている可能性があります。名前ではなくマークで判断してください。
使える範囲は毎年入れ替わります。年度をまたぐ時期は特に変更が多いため、大会に申し込む前に公式サイトのレギュレーションページを見る習慣をつけておくと安心できます。
友人と遊ぶだけなら、範囲は自由です。手持ちのカードをすべて使えます。お互いが納得できるルールを決めれば問題ありません。
抜く候補の見つけ方をもう一歩
抜くカードが決まらないという声はよく聞きます。判断の材料をもう少し具体的にしておきます。
第1の目安が、直近の対戦で使ったかどうかです。5回まわして一度も使わなかったカードは、抜いても困りません。手札に来ても選ばれないなら、その枠は空いているのと同じです。
第2の目安が、他のカードで代用できるかどうかです。似た役割のカードが複数入っている場合、より使いやすいほうに絞れます。
第3の目安が、勝ち筋との距離です。最初に書き出した1文に貢献しないカードは、優先的に抜く候補です。
第4の目安が、必要な条件の厳しさです。特定の状況でしか使えないカードは、その状況が来る確率で判断してください。来ない試合が多いなら、枠を空けたほうが安定します。
迷ったら、いったん抜いて回してみるのが早道です。困る場面が出たら戻せば済みます。
よくある失敗
改造でつまずく箇所は、だいたい決まっています。挙げられるのは次の5つです。
1つ目が、強いカードを入れすぎる形です。攻撃役ばかりが増えると、序盤に動けない試合が増えます。
2つ目が、抜きすぎです。デッキを掘るカードや入れ替え手段まで抜いてしまうと、主役にたどり着けません。
3つ目が、枚数の数え間違いです。改造のたびに60枚を確認してください。対戦の直前に気づくと、修正する時間がありません。
4つ目が、エネルギーの色を増やしすぎる形です。2色までに抑えると、必要な色がそろわない事故を減らせます。
5つ目が、一度に変えすぎることです。10枚以上を同時に入れ替えると、何が効いたのか判断できません。1回の変更は2枚から3枚に絞ると、効果が見えます。
改造の次に来る段階
スタートデッキの改造を重ねると、いずれ元の面影がなくなります。そこから先の進み方にも触れておきます。
1つ目の道が、構築済みの形を完成させることです。役割ごとの枚数が整い、狙った動きが安定して出せる状態が目標です。ここまで来ると、大会に持ち込んでも形です。
2つ目の道が、別の軸で組み直すことです。改造の過程で余ったカードを使い、まったく違う勝ち筋のデッキを作ります。2つ目のデッキがあると、相手に応じて選べるようになります。
3つ目の道が、対戦環境に合わせて調整することです。公式が公開する大会結果を見て、当たりやすい相手への対策を入れてください。ここからは、構築というより調整の領域です。
どの道を進むにしても、土台は同じです。動く形を作り、役割ごとに枚数を数え、変更の効果を数字で確かめる。この繰り返しが、上達の中身です。
必要なカードを揃える手順
買い足すときは、順番を決めると無駄が出ません。
第1に、必要なカードと枚数を書き出します。役割ごとに何枚必要かを紙に出してください。ここを飛ばすと、同じカードを重ねて買う事態が起きます。
第2に、複数のショップで価格を比べます。同じカードでも店舗差があり、送料の条件も違います。1枚ずつ別の店から買うと、送料の合計が本体価格を上回りかねません。
第3に、在庫と状態を確認します。安い店に在庫がなければ、結局は他店で買う流れです。急ぎでないなら、入荷を待つ選択も有効でしょう。
第4に、総額を計算してから注文します。カード代、送料、手数料をすべて足した数字が、実際に支払う額です。ショップごとの販売価格は、当サイトのカード別ページでご確認ください。
保管と持ち運びの準備
デッキが形になってきたら、扱い方も整えておきましょう。カードの状態は価値に直結します。
まず、スリーブです。何度も触るカードは、それだけ傷みます。対戦で使うなら、全枚数を同じスリーブに入れてください。柄が混ざると、裏面から中身が推測できる状態になり、大会では問題です。
次に、デッキケースです。持ち運ぶ際に折れや反りを防げます。スリーブに入れた状態で収まるサイズを選んでください。
3つ目に、使わないカードの保管です。改造で余ったカードは、後から必要になる場合があります。まとめてケースに入れ、種類ごとに分けておくと探しやすくなります。
状態を保っておけば、手放すときの査定にも影響します。使わなくなったカードを売る選択肢を残すという意味でも、保管は無駄になりません。
スタートデッキ改造に関するよくある質問
判断に迷いやすい点を、質問形式で補足します。
デッキは何枚にすればよいですか。60枚です。抜いた枚数と同じだけ足してください。
同じカードは何枚まで入れられますか。4枚までです。基本エネルギーだけは枚数の制限がありません。
スタートデッキ2つを混ぜてもよいですか。問題ありません。同じカードを増やせるため、引きたいカードを安定して引けるようになります。
何から買い足せばよいですか。山札を掘るカードと、ポケモンを探すカードをおすすめします。主役を引けなければ、他の強化は活きません。
改造にはどれくらいの費用がかかりますか。手持ちのカードだけで枚数を調整するなら費用はかかりません。買い足す場合も、掘る手段から揃えれば負担は抑えられます。
初心者はどこから手をつければよいですか。まず主役を1体決めてください。そこが決まれば、抜くカードも入れるカードも判断できます。
改造したデッキで大会に出られますか。使えるカードの範囲に収まっていれば出られます。カード左下のマークを1枚ずつ確認してください。
改造を続けるためのコツ
一度で完成させようとすると、途中で行き詰まります。長く続けるための工夫を挙げておきます。
第1に、目標を小さく区切ってください。今回は掘る手段を増やす、次回はエネルギーの枚数を調整する。1回の改造で1つのテーマに絞ると、効果が分かります。
第2に、変更の記録を残します。日付と変えた内容を書き留めておけば、前の構成に戻したくなったときに困りません。紙のメモでも十分です。
第3に、対戦相手の意見を聞く方法もあります。同じ相手と何度か対戦していると、こちらの弱点が見えているものです。指摘してもらうと、自分では気づけない部分が分かります。
第4に、完成を急がないことです。使いながら少しずつ変えていく過程そのものが、このゲームの楽しみでもあります。勝てないからといって、一度に全部を入れ替える必要はありません。
改造は一度で終わる作業ではありません。遊びながら少しずつ形を整えていく過程そのものが、上達につながります。
スタートデッキ改造で押さえる要点
スタートデッキの改造は、コンセプトを決め、勝ち筋に関わらないカードを抜き、掘る手段と入れ替え手段を足すという順番で進めます。60枚、同名4枚まで、たねポケモン1枚以上という3つのルールは必ず守ってください。役割ごとに枚数を数えると、偏りに気づけます。
次にやることは1つです。手持ちのスタートデッキを広げ、主役にしたいポケモンを1体決めてください。勝ち筋が決まれば、抜くカードも入れるカードも自然に見えてきます。買い足しが必要になったら、当サイトの価格ページで販売価格を比べておきましょう。
