ピクシーでデッキを組むと決めたとき、素材はすでにきれいに揃っています。相手の特性を寄せつけないメガピクシーex、逃げるコストをなくすピクシーex、そして相手のベンチを引きずり出すピッピ。この3枚は、ピッピから進化する2つの選択肢と、その進化前で構成されます。どちらのピクシーへ進化させるかと、手札に残すエネルギーの枚数を分けて考えると、役割が見えやすくなります。ここでは公式のカードテキストを起点に、それぞれの役割と、番ごとにどう動かすかを組み立てていきます。
この記事で分かること
- メガピクシーexとピクシーexの公式データ
- ひかりのつばさが防ぐものと防がないもの
- シューティングムーンの打点の作り方
- げつめんゾーンが生む移動の自由
- 弱点への備えと採用枚数の目安
進化ラインの全体像
まず3枚の関係を確認します。ここが頭に入っていないと、どこから育てるかで迷うでしょう。
ピッピから始まる流れ
たねポケモンのピッピから、1進化のピクシーexまたはメガピクシーexへ進化します。どちらも進化元はピッピで、ピクシーexからメガピクシーexへ進化することはできません。
そのため、ピッピを出した段階で、移動を支えるピクシーexにするか、攻撃役のメガピクシーexにするかを選びます。両方の役割を使いたいなら、ピッピを複数育てる必要があります。
通常のピクシーもある
同じピッピから、exではない通常のピクシーへ進化する道も存在します。デッキの方向性によっては、そちらを混ぜる構築も考えられるでしょう。ただし本記事では、exの系統を軸に話を進めます。
メガピクシーexの性能
デッキの主力アタッカーにあたるカードです。
基本の数値
進化段階は1進化、タイプは超、HPは320です。弱点は鋼で×2、抵抗力の記載はありません。逃げるためのエネルギーは無色1個だけという軽さになっています。カード番号は030、収録は拡張パック「ムニキスゼロ」です。
メガシンカexなので、きぜつしたとき相手はサイドを3枚とります。HP320という数字は高い部類ですが、その代わりに倒されたときの代償も大きい設計でしょう。
特性ひかりのつばさ
効果は次のとおりです。このポケモンは、相手のポケモンから特性の効果を受けない。
相手のポケモンが持つ特性による干渉を、まとめて遮断できます。ダメージを軽減してくる特性、ワザを制限してくる特性、こちらの動きを縛ってくる特性。これらが働かなくなるため、盤面の計算が立てやすくなるでしょう。
ただし防げるのは、相手のポケモンの特性に限られます。グッズやサポート、スタジアムの効果は通常どおり受けます。ここを取り違えると、想定外の展開になるので注意してください。
ワザ シューティングムーン
コストは超エネルギー2個、威力は120+。効果は「のぞむなら、自分の手札からエネルギーを4枚までトラッシュし、その枚数×40ダメージ追加」というものです。
手札のエネルギー1枚で160、2枚で200、3枚で240、4枚で280という計算です。エネルギー2個で撃てるワザとしては、かなり伸びしろのある数字でしょう。
打点を作る発想
場につけるエネルギーではなく、手札にあるエネルギーが打点に変わる点が特徴です。場に置ききれずに余ったエネルギーが、そのまま火力になるわけです。通常のデッキなら腐る手札が、このカードでは資源です。
一方で、手札にエネルギーが溜まっていなければ120止まりです。山札を掘ってエネルギーを集める手段が、そのまま打点の底上げにつながります。
ピクシーexの性能

メガピクシーexと並ぶ、もう一方の1進化カードです。置いておくだけで働きます。
基本の数値
進化段階は1進化、タイプは超、HPは260です。弱点は鋼で×2、抵抗力の記載はありません。逃げるためのエネルギーは無色2個ぶん必要です。カード番号は048、収録はexスタートデッキ 超 ピクシーです。
ポケモンexなので、きぜつしたとき相手はサイドを2枚とります。
特性げつめんゾーン
効果は次のとおりです。このポケモンがいるかぎり、超エネルギーがついている自分のポケモン全員のにげるためのエネルギーは、すべてなくなる。
超エネルギーさえついていれば、どのポケモンも逃げるコストがゼロです。バトル場とベンチを自由に行き来できる状態が生まれるわけです。
移動の自由が生むもの
倒されそうなポケモンを下げて、別のポケモンを前に出す。この動きが手札を消費せずにできます。入れ替え用のグッズを何枚も入れなくて済むため、その枠を他のカードに回せるでしょう。
相手が呼び出しでこちらの育成中のポケモンを引きずり出してきても、次の番に自力で下がれます。妨害への耐性が一段上がる効果だと考えてください。
ワザ ムーンワンダー
コストは超エネルギー3個、威力は170。効果は「自分の場のポケモンについている超エネルギーを好きなだけ選び、自分のポケモンに好きなようにつけ替える」というものです。
攻撃しながら、場のエネルギーを自由に再配置できます。倒されそうなポケモンからエネルギーを移しておけば、失う資源を減らせるでしょう。次のアタッカーへの受け渡しも、この1回で済みます。
ピッピの役割
たねポケモンにも、はっきりした仕事があります。
基本の数値
たねポケモン、タイプは超、HPは70です。弱点は鋼で×2、逃げるためのエネルギーは無色1個。カード番号は029、収録は拡張パック「ムニキスゼロ」です。
ワザ このゆびとまれ
コストは超エネルギー1個、ダメージの表記はありません。効果は「相手のベンチポケモンを1匹選び、バトルポケモンと入れ替える」というものです。
相手の育成中のポケモンを、こちらの都合で引きずり出せます。倒したい相手を自分で選べる状態は、対戦の主導権に直結するでしょう。
呼び出しと高打点の組み合わせ
ピッピで引きずり出し、次の番にメガピクシーexで倒す。この流れが決まれば、相手の準備は崩れます。げつめんゾーンで入れ替えが自由なので、呼び出した後にアタッカーを前に出す動きもスムーズでしょう。
ワザ はねまわる
コストは超エネルギー2個で威力は30です。積極的に使う場面は少ないものの、他に選択肢がないときの逃げ道にはなります。
番ごとの動かし方
3枚の役割が分かったところで、実際の流れを組み立てます。
1番目の番
ピッピをベンチに並べます。複数匹置ければ、進化先を選べる余裕が生まれるでしょう。相手が呼び出しを持っている場合に備えて、1匹だけに頼らない形にしておきたいところ。
超エネルギーを1枚つけておくと、次の番にこのゆびとまれが撃てます。
2番目の番
状況を見て、ピクシーexかメガピクシーexのどちらへ進化させるか、あるいはピッピのままこのゆびとまれを使うかを決めます。相手のベンチに倒しておきたいポケモンがいるなら、呼び出しを優先する判断もあるでしょう。
ピクシーexを立てれば、げつめんゾーンが働き始めます。ここから先は入れ替えが自由になるため、動きの幅が一気に広がります。
3番目以降の番
メガピクシーexへ進化させたピッピで、シューティングムーンを使います。手札にエネルギーが何枚あるかで打点が変わるので、攻撃前に数えてください。
別のピッピをピクシーexへ進化させていれば、ムーンワンダーで場の超エネルギーを再配置できます。場に散ったエネルギーをアタッカーへまとめておけば、無駄が減ります。
終盤の詰め方
相手のサイドが残り少なくなったら、倒す順番を逆算します。ピッピで呼び出せる相手と、そのHPを確認してください。280まで出せる想定なら、多くのポケモンが射程に入る計算です。
弱点と苦手な相手
強い噛み合いを持つデッキにも、必ず穴があります。
鋼タイプへの弱点
3枚とも弱点が鋼で×2です。メガピクシーexならば160、ピクシーexならば130、ピッピは35で倒される計算です。ライン全体が同じ弱点を抱えている点は、はっきりした弱みでしょう。
鋼デッキと当たる可能性を考えるなら、別のタイプのアタッカーを1枚入れておく選択もあります。デッキの一体感は下がりますが、負け筋を1つ潰せます。
特性以外の妨害
ひかりのつばさが防ぐのは、相手のポケモンの特性だけです。グッズで道具を外される、サポートで手札を減らされる、スタジアムで環境を変えられる。これらは通常どおり通ります。
特にシューティングムーンは手札のエネルギー枚数に依存するため、手札を減らしてくるカードとは相性が悪いでしょう。山札を引く手段を厚めに用意しておきたいところ。
一撃で320を出してくる相手
サイド3枚を渡すカードなので、1回で落とされると大きく傾きます。ピクシーexの段階で戦う判断や、あえて進化を遅らせる判断も選択肢に入れてください。
採用枚数の目安

構築を始めるときの出発点を示します。
進化ラインの枚数
ピッピは複数枚が前提でしょう。呼び出し役としても働くため、進化させない個体も必要です。3枚から4枚を軸に考えてみてください。
ピクシーexとメガピクシーexは、それぞれ2枚から3枚が目安です。2匹目を立てる場面があるかどうかで調整します。
エネルギーの枚数
シューティングムーンが手札のエネルギーを消費するため、通常より多めに入れる意味があります。ただし多すぎると他のカードが引けません。まず14枚前後から始め、回してみて調整するのが現実的でしょう。
山札を引くカード
手札のエネルギー枚数が打点を決める以上、引く力がそのまま火力です。サポートとグッズの両方で、山札を掘る手段を確保してください。
大会に持ち込む前の確認
準備の最終段階です。
レギュレーションの確認
スタンダードで使えるのは、カード左下のマークにH・I・Jと書かれたカードです。この範囲は2026年1月23日から適用されています。同じカード名でも収録商品によってマークが異なるため、現物で確かめてください。
枚数の確認
デッキはちょうど60枚、同じ名前のカードは4枚までという基本ルールを守ります。基本エネルギーは枚数制限の対象外です。
練習で数えること
シューティングムーンを撃つとき、手札に何枚エネルギーがあったかを毎回記録してみてください。平均が1枚や2枚なら、引く手段が足りていない証拠でしょう。3枚以上を安定して確保できる構成が目標です。
エネルギーの流れを設計する
このデッキは、エネルギーをどこに置くかで動きが変わります。手札と場の両方を資源として扱う視点が要ります。
手札に残すか場につけるか
シューティングムーンは手札のエネルギーを打点に変えます。一方で、ワザを撃つには場に超エネルギー2個が必要です。この2つのどちらを優先するかを、番ごとに判断することになります。
目安として、場に2個が確保できているなら、それ以上は手札に残す価値があるでしょう。3個目を場につけるより、手札に置いて40ダメージに換算したほうが得な場面が多いはずです。
ムーンワンダーで集約する
場に散ったエネルギーは、ピクシーexのワザで1匹に集められます。攻撃しながら再配置できるので、番を無駄にしません。倒されそうなポケモンから引き上げておけば、資源の損失も抑えられるでしょう。
トラッシュした後の回収
シューティングムーンで捨てたエネルギーは、トラッシュに溜まります。トラッシュから戻す手段があれば、同じエネルギーを何度も打点に変えられる計算です。デッキに1枚か2枚、回収手段を入れておく価値はあるでしょう。
エネルギーが引けないときの動き
手札にエネルギーがなければ120止まりです。この場合は無理に攻撃せず、ピッピの呼び出しで盤面を整える番に切り替える判断もあります。次の番に打点を伸ばせるなら、そのほうが結果は良くなるでしょう。
相手のデッキ別の狙い
同じ構築でも、相手によって優先順位は変わります。
特性で妨害してくる相手
ひかりのつばさが最も輝く相手です。相手の特性による干渉が働かないため、こちらの計算どおりに進みます。この場合は素直にメガピクシーexまで進化させ、殴り合いに持ち込む方針でよいでしょう。
進化を軸にする相手
ピッピの呼び出しが刺さります。育成中のポケモンを引きずり出して倒せば、相手の計画が崩れるためです。ベンチをよく観察し、止めるべき1匹を選んでください。
高打点で押してくる相手
320でも1発で落とされる可能性があります。この場合はメガピクシーexを出す時期を遅らせ、ピクシーexで戦う判断も選択肢に入るでしょう。サイド3枚を渡す交換を避けるだけで、勝ち筋が残ります。
鋼タイプが主軸の相手
最も厳しい相手です。弱点計算でHP320が160に相当するため、殴り合いでは分が悪くなります。呼び出しでテンポを稼ぎ、相手の準備が整う前に決着をつける方針に寄せてください。
練習で確かめる3つの数字
感覚ではなく記録で改善点を探します。
何番目にメガピクシーexが立ったか
10回まわして、平均で何番目に完成したかを数えます。想定より遅いなら、進化を補助するカードや山札を掘る手段が足りていないでしょう。
シューティングムーンの平均打点
撃つたびに、手札のエネルギー枚数と実際の打点を記録します。平均が160や200で止まるなら、エネルギーの総量か引く力に課題があるはずです。
呼び出しが決まった回数
ピッピのこのゆびとまれを何回使えたか、そのうち何回が有効だったかを数えます。使えていないなら採用枚数を見直し、使っても効果が薄いなら別の役割を持つカードへ差し替える判断ができるでしょう。
ピクシーというポケモンとカードの歩み
同じ名前で複数のカードがあるため、探すときの手がかりを整理しておきます。
収録商品が分かれている
メガピクシーexとピッピは拡張パック「ムニキスゼロ」、ピクシーexはexスタートデッキ 超 ピクシーに収録されています。1つの商品で全部が揃うわけではない点に注意してください。
進化ラインを組むなら、複数の入手経路を考える必要があります。単品で買い足す方法が、結果的に早く安く済む場面も多いでしょう。
通常のピクシーとの違い
exではない通常のピクシーも存在します。名前が似ているため、通販で探すときは商品画像とカード番号を確認してください。番号まで見て買えば、間違えることはありません。
過去のピクシー系カード
古いシリーズにもピッピやピクシーを扱ったカードは存在します。レギュレーションによって使える範囲が変わるため、スタンダードで使いたいなら現行のカードを選ぶ形になるでしょう。エクストラであれば、古いカードも選択肢に入ります。
よくある質問
ひかりのつばさは相手のワザも防げますか
防げません。効果の対象は、相手のポケモンから受ける特性の効果だけです。ワザによるダメージや、ワザに付随する効果は通常どおり通ります。
げつめんゾーンは相手のポケモンにも働きますか
働きません。テキストには自分のポケモン全員と書かれているためです。また超エネルギーがついていることが条件なので、超エネルギーのないポケモンは対象外です。
シューティングムーンで捨てるエネルギーに種類の指定はありますか
テキストは「自分の手札からエネルギーを4枚まで」と書かれています。基本エネルギーかどうかの指定はありません。手札にあるエネルギーカードであれば対象です。
ピクシーexで止める構築もありですか
十分にありえます。HP260でサイド2枚という条件は、メガピクシーexより軽い交換です。相手が高打点のデッキなら、あえて進化させない判断も有効でしょう。
ピッピは何枚必要ですか
進化させる分と、呼び出し役として残す分の両方が要ります。3枚から4枚を目安に、実際に回して足りない場面が多いようなら増やしてください。
予算はどのくらいかかりますか
進化ラインを揃える必要があるため、単品で買い足す枚数はやや多くなります。まず必要なカードを書き出し、複数のショップの販売価格を並べて比べてみてください。買取価格も一緒に見ておくと、そのカードの需要が読み取れます。
メガピクシーexは何枚必要ですか
2枚から3枚を目安に考えてみてください。1枚だと倒された後に立て直せず、4枚だと手札で重なる場面が増えます。実際に回して、2匹目を使った回数を数えると判断しやすくなるでしょう。
逃げるコストがゼロになると何が変わりますか
手札を使わずにポケモンを入れ替えられます。入れ替え用のグッズを減らせるため、その枠を山札を掘るカードやエネルギーに回せるでしょう。相手の呼び出しに対する耐性も上がります。
相手のスタジアムは特性で防げますか
防げません。ひかりのつばさが対象とするのは、相手のポケモンから受ける特性の効果だけです。スタジアムやグッズ、サポートの影響は通常どおり受けます。
ピクシーで組むという選択
このデッキの魅力は、3枚がそれぞれ違う仕事を持っている点にあります。ピッピが相手を引きずり出し、ピクシーexが移動の自由を作り、メガピクシーexが特性の妨害を跳ね返しながら殴る。役割が重なっていないため、どの段階でも盤面に貢献できます。
弱点が鋼で統一されている点は、はっきりした弱みでしょう。そこを補うカードを1枚入れるかどうかは、遊ぶ環境を見て決めてください。
まずは基本の形で回し、シューティングムーンを撃つときの手札のエネルギー枚数を記録してみてください。その数字が安定してきたら、このデッキは十分に戦える形になっているはずです。
