世界大会の結果を後から調べると、順位表だけが出てきて中身が分からない、ということがよくあります。どのデッキが勝ったのかに加えて、なぜその選択が通ったのかまで知りたいところでしょう。この記事では、ポケモン公式が公開している2024年大会の記録を整理しました。3つのリーグの優勝者と、マスターリーグ上位8名の使用デッキをまとめています。あわせて、当時のデッキが今どう扱われるかまで確認できます。

この記事で分かること

  • WCS2024の開催日程と会場
  • ポケカ3リーグそれぞれの優勝者
  • マスターリーグ上位8名と使用デッキ
  • 上位の分布から読み取れる環境の形
  • 当時のカードが現在のルールで使えるかどうか

WCS2024の開催概要

WCS2024は、ポケモンワールドチャンピオンシップスの2024年大会を指します。ポケモン公式の発表によれば、開催地はアメリカ・ハワイ州のホノルルでした。

日程は2024年8月16日から18日までの3日間です。世界各地の大会を勝ち抜いた選手が集まり、ポケモンカードゲーム部門のほか複数の種目が同じ会場で行われました。

参加できるのは、各地域の大会で規定の成績を収めた選手です。年に一度しか開かれない大会であるため、その年のカードプールで到達できた完成形が並びます。国内の大会と違い、地域ごとに研究された構築がひとつの場でぶつかる点も特徴でしょう。

部門はジュニア、シニア、マスターの3つに分かれます。区分の基準は年齢であり、使用できるカードの範囲に差はありません。結果を読むときは、どのリーグの記録かを最初に確かめてください。同じ大会でも、リーグごとに勝ったデッキは違います。

会場のあるホノルルは、日本から比較的アクセスしやすい土地です。現地に足を運んだ日本のファンも多く、国内での注目度が高い大会となりました。日程が8月の中旬に置かれているのは例年どおりで、夏の恒例行事として定着しています。

ポケカ3リーグそれぞれの優勝者

ポケモン公式が公開した優勝者は、次のとおりです。3リーグとも別々の国の選手が頂点に立ちました。

マスターリーグの優勝はFernando Cifuentes選手で、チリの代表です。シニアリーグはアメリカのEvan Pavelski選手、ジュニアリーグは日本のSakuya Ota選手が優勝しました。

日本勢の成績にも触れておきます。マスターリーグでは、日本のSeinosuke Shiokawa選手が準優勝という結果でした。あと一歩で世界一という位置に届いています。

なお、この大会の優勝デッキは公式の商品としても展開されました。世界大会の優勝構築を再現したデッキが製品化される仕組みがあり、当時の構築を手に取れる形で残っています。

マスターリーグ上位8名と使用デッキ

世界大会の組み合わせを表すトーナメント演出

とくに注目が集まるマスターリーグについて、公式が公開している上位8名の記録を確認します。デッキ名は、公式表記を日本語のカード名に置き換えた表記です。

優勝と準優勝

優勝はFernando Cifuentes選手(チリ)で、使用デッキはテツノイバラexでした。準優勝はSeinosuke Shiokawa選手(日本)で、トドロクツキexを使用しています。

上位2名が別々の軸を選んでいる点が目を引きます。決勝まで残った構築が同じではなかったという事実は、この時期の環境に複数の正解があったことを示しています。

3位と5位

3位は2名です。アメリカのJesse Parker選手はミライドンexを使用しました。イスラエルのRaz Wolpe選手は、レジドラゴVSTARとオーガポン みどりのめんexの組み合わせです。

5位には4名が並びました。アメリカのIsaiah Bradner選手、Ian Robb選手、Michael Davidson選手が並びます。3名ともレジドラゴVSTARとオーガポン みどりのめんexを使用しました。オーストラリアのJames Goreing選手は、タケルライコexとオーガポン みどりのめんexの組み合わせです。

分布の偏り

上位8名のうち、レジドラゴVSTARとオーガポン みどりのめんexの組み合わせが4名を占めています。半数が同じ構築という結果は、この時期の中心がどこにあったかを端的に表しています。

一方、上位2名はいずれもその構築とは別の軸でした。多数派とは違う選択で勝ち上がったという構図が、この大会の記録から読み取れます。

ここで補足しておくと、リーグごとに参加できる年齢は年度ごとの基準で決まります。同じ選手でも、年度が変わればリーグが変わる点に注意してください。過去の記録を追うときは、その年のリーグ区分で読んでください。

上位に並んだデッキの中身

デッキ名だけでは、どんな戦い方をしていたのか伝わりません。上位に並んだ構築の性格を、簡単に整理しておきます。

レジドラゴVSTARを軸にした構築は、他のポケモンのワザを使い分けて戦う形が特徴でした。相手に応じて打点や効果を選べるため、幅広い相手に対応できます。上位に4名が並んだのは、この対応力が評価された結果でしょう。

オーガポン みどりのめんexは、複数の構築に採用されていました。単独で勝ち切るポケモンというより、他の主役を支える役割で選ばれる存在です。5位以内の6名が採用していた事実は、この枠が当時の標準だったことを示しています。

優勝したテツノイバラexは、たねポケモンでありながら相手の動きを縛る性質を持つカードです。相手の想定から外れた選択が、決勝の場で機能したという見方ができます。

準優勝のトドロクツキexは、高い打点を軸にした構築でした。ミライドンexは展開の速さを武器にする構築で、順位は3位です。上位に残った構築の性格がそれぞれ違う点は、この大会の見どころのひとつでしょう。

上位の分布から読み取れる環境の形

数字を並べると、当時の状況が見えてきます。ここでは分布から言えることを整理します。

まず、レジドラゴVSTAR軸が中心だった点は動きません。上位8名の半数を占めた構築は、多くの選手が信頼して持ち込んだ選択だったと考えられます。

次に、その中心に対する回答が結果を出しました。優勝したテツノイバラexも準優勝のトドロクツキexも、上位に4名並んだ構築とは違う軸です。多数派を意識した選択が決勝まで届いたという読み方ができます。

3つ目に、5位以内の6名がオーガポン みどりのめんexを採用していました。特定の1枚が複数の構築に入っている状況は、そのカードが環境の前提になっていたことを示します。

こうした読み取りは、順位表を眺めるだけでは出てきません。何が何名いたかを数えるところから始めてください。

シニアとジュニアの結果をどう読むか

注目が集まりやすいのはマスターリーグですが、他の2リーグにも読みどころがあります。年齢で分かれているだけで、使えるカードの範囲は同じです。

シニアリーグを制したのは、アメリカのEvan Pavelski選手でした。ジュニアリーグでは日本のSakuya Ota選手が優勝しています。日本勢が世界の頂点に立った記録として、国内でも大きく取り上げられました。

3つのリーグで勝った構築を並べると、環境の見え方が立体的です。同じカードプールでも、リーグごとに流行の温度差が出る場合があるためです。マスターの結果だけで環境を語ると、この差を見落とします。

大会結果を調べるときは、リーグの表記まで含めて確認してください。デッキ名だけが切り出されて広まると、どのリーグの記録か分からなくなります。

WCS2024のデッキは今も組めるのか

大会結果を読み解くカードゲームの分析風景

結論から書くと、当時の構築をそのまま現在のスタンダードに持ち込むことはできません。使えるカードの範囲が入れ替わっているためです。

ポケモンカードゲーム公式の案内では、2026年1月23日から、スタンダードで使えるのはカード左下のマークがH・I・Jのカードに限られます。2024年の大会で使われたカードの多くは、この範囲から外れています。

参考として、翌年のWCS2025はレギュレーションマークGを含む範囲で行われました。その後にG落ちが実施されているため、2025年の構築でさえ現在のスタンダードには収まりません。世界大会の記録を実戦の参考にする場合、この時間差を必ず意識してください。

では意味がないのかというと、そうではありません。エクストラレギュレーションであれば、より広い範囲のカードを使えます。当時の構築を試したい場合は、遊べる場のレギュレーションを先に確認するところから始めましょう。

世界大会と国内大会の違い

日本国内の大会と世界大会では、前提がいくつか異なります。結果を比べるときに知っておくと、読み違えを防げます。

第1に、参加者の出身地です。世界大会には各地域を勝ち抜いた選手が集まるため、地域ごとの研究成果がひとつの会場でぶつかります。国内では見かけない構築が上位に来る場面も珍しくありません。

第2に、開催の頻度です。世界大会は年に1回だけで、その年の締めくくりとして行われます。1年分の研究が積み上がった状態の結果である点は、国内の各大会とは重みが違います。

第3に、カードの使用範囲です。海外と日本で、使えるカードの範囲が一致しない時期があるためです。海外の上位レシピをそのまま国内の大会に持ち込めるとは限りません。参考にする前に、対象レギュレーションを確かめてください。

第4に、公開される情報の量です。世界大会は上位のデッキリストが公式に整理される一方、国内の大会では公開範囲が異なる場合があります。追いかけ方も自然と変わってきます。

世界大会の結果を今読む価値

過去の大会記録には、勝ち負け以外の使いどころがあります。挙げられるのは次の3つです。

1つ目が、環境の読み方の練習です。上位の分布と、そこに勝った構築の関係は、カードプールが変わっても同じ形で繰り返されます。過去の記録は、この関係を落ち着いて分析できる教材です。

2つ目が、カードの評価軸を知ることです。複数の構築に採用されたカードには、必ず理由があります。何が汎用的と見なされたのかを追うと、新しいカードを評価する目も養われるでしょう。

3つ目が、収集の手がかりです。世界大会で使われたカードは、後から振り返って語られる機会が多くなります。当時を知る資料として、記録と現物の両方を残しておく楽しみ方もあります。

世界大会の結果を追いかける方法

一次情報の場所を知っておくと、来年以降も同じ手順で追えます。3つの窓口を押さえてください。

まず、ポケモン公式のニュースページです。各部門の優勝者は、大会終了後にここで発表されます。名前と国が正確に載るため、真偽の判断に迷いません。

次に、大会ごとの特設ページです。上位入賞者の順位とデッキ名が一覧で整理される場合があります。分布を数えるには、この形式がいちばん扱いやすいでしょう。

最後に、公式の配信です。決勝の試合内容は、リストの数字だけでは分からない判断の理由まで見えてきます。上位選手がどの場面で何を切ったかを追うと、自分のプレイの参考にもなります。

日本語での解説を読む場合は、事実の確認を公式で済ませてから読むのが安全です。順番を逆にすると、誤った前提のまま考えを進めることになりかねません。

WCS2024関連カードの入手と相場の見方

当時のカードを今から集める場合、押さえておきたい前提があります。対戦での需要と収集での需要は、動き方が違うという点です。

スタンダードで使えなくなったカードは、対戦目的の需要が落ち着きます。プレイ用として買う人が減るためです。価格の水準も、この影響を受けて動きます。

一方で、世界大会の優勝構築に入っていたカードや、人気ポケモンのイラスト違いは別の理由で需要が続きます。飾る目的や記念として持つ目的があるため、対戦の使用率だけでは説明できない動きを見せます。

購入するときは、まず収録パックとカード番号を確認してください。同じポケモンでも、収録先が違えば別のカードです。そのうえで、複数のショップの販売価格を比べると総額を抑えられます。当サイトのカード別ページでは、ショップごとの販売価格と買取価格を並べて確認できます。

状態の確認も欠かせません。数年前のカードは、保管環境によって傷みの度合いがまちまちです。写真と状態表記の両方を見たうえで、返品の条件まで確認しておくと安心して買えます。

手放す側に回る場合も、考え方は同じです。対戦で使う予定がないなら、状態が良いうちに査定へ出す選択があります。判断の材料は、直近の販売価格と買取価格の差です。

数え方のコツ

分布を数えるときは、細かい型の違いをいったん無視してください。同じ主役ポケモンなら1つの括りとして数えるほうが、全体像を見誤りません。

細部の違いは、数えたあとで確認します。同じ構築名でも、採用カードが2枚から3枚違う場合があります。その差分こそが、当時の対策の中身です。

当時の記録を自分の対戦に活かす手順

過去の大会記録は、読んで終わりにするともったいない資料です。手順を決めておけば、今の対戦にも接続できます。

第1に、上位に並んだ構築を数で整理してください。何名が同じデッキだったかを数えるだけで、多数派と少数派が分かれます。この作業のやり方は、どの大会の記録でも共通です。

第2に、多数派に勝った構築が何を変えていたかを見ます。まったく別の軸なのか、同じ軸で細部を変えたのか。ここに、対策の考え方が現れています。

第3に、今のカードプールで似た関係を探します。カード名は変わっても、多数派とそれを狙い撃つ構築という関係は繰り返されます。過去の記録は、その関係を落ち着いて観察できる教材です。

第4に、自分の対戦記録と突き合わせます。全国の分布と、通っている店舗の分布は同じではありません。両方を持っていると、対策する相手の選び方が具体的です。

WCS2024に関するよくある質問

疑問が残りやすい点を、質問形式でまとめます。

WCS2024はいつどこで開催されましたか。2024年8月16日から18日まで、アメリカ・ハワイ州のホノルルで開催されました。

ポケカ部門の優勝者は誰ですか。マスターリーグはFernando Cifuentes選手(チリ)です。シニアリーグはEvan Pavelski選手(アメリカ)、ジュニアリーグはSakuya Ota選手(日本)が優勝しました。

日本勢の最高順位は何位ですか。マスターリーグでSeinosuke Shiokawa選手が準優勝しました。

上位8名の分布はどうなっていましたか。レジドラゴVSTARとオーガポン みどりのめんexの組み合わせが4名で最多でした。残りは別々の軸に分かれています。

優勝デッキは何ですか。テツノイバラexです。準優勝はトドロクツキexで、上位2名はいずれも多数派とは違う軸を選んでいました。

レプリカデッキとは何ですか。世界大会の優勝構築を再現した公式の商品です。当時の構築を手に取れる形で残す仕組みとして展開されています。

WCS2025との違いは何ですか。2025年大会は2025年8月15日から17日まで、アメリカ・カリフォルニア州のアナハイムで開催されました。マスターリーグの優勝はカナダのRiley McKay選手です。

当時のデッキを今の大会で使えますか。現在のスタンダードでは使えません。エクストラであれば使える場合があるため、参加する大会の対象範囲を確認してください。

世界大会をきっかけに始める楽しみ方

大会結果に触れたことをきっかけに、遊び方が広がる場合もあります。競技だけが入口ではありません。

対戦から入るなら、上位構築のうち今のカードで再現できる要素を探してみてください。同じカードが使えなくても、役割が似たカードは新しいパックにも登場します。

集める側から入るなら、大会にまつわるカードやグッズという切り口があります。その年の記録と一緒に手元へ残しておくと、後から振り返る楽しみが増えるでしょう。

観戦から入る形も現実的です。公式の配信を見るだけなら、カードを買わなくても大会の空気に触れられます。ルールを覚える近道としても機能します。

どの入口を選んでも、次に必要なのは自分の手持ちを把握することです。持っているカードが分かれば、買い足す対象は足りないものだけです。

WCS2024の結果から持ち帰れること

WCS2024は2024年8月にホノルルで開催されました。ポケカのマスターリーグでは、テツノイバラexを使ったFernando Cifuentes選手が優勝しています。上位8名の半数はレジドラゴVSTARとオーガポン みどりのめんexの組み合わせで、多数派に対する回答が決勝まで勝ち上がった構図です。

次にやることは決まっています。手元に当時のカードが残っているなら、左下のマークを確認して使える場を判断してください。使う予定がないカードは、当サイトの価格ページで販売価格と買取価格を見比べれば、残すか手放すかの判断がその場でつきます。